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IPO企業に求められるIR担当者の取り組み姿勢

2015/12/15 16:50 投稿

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企業には存在する以上は何らかの使命が与えられています。とりわけIPOしたばかりの会社には何のために上場したのか、どこを目指しているのかを投資家やステークホルダーに対してしっかり説明しないとなりません。

 上場した以上は企業には成長を目指すことが求められます。成長する企業だからこそ、IPOを果たしたのであり、IRの担当者には、企業の成長とともにそれを投資家に説明する戦力となって頂く必要があります。


 かつて、各上場企業には経営者以上に存在感が光る名物IR担当者がいました。

 ホギメディカルでIR担当をしていたT氏などはその典型かも知れません。
 自らを自社株のセールスマンだとして様々な機関投資家に説明に出向き、外国人投資家に熱心に説明をして企業価値を上回る評価を市場で得ていましたので、多くのアナリストやファンドマネジャーの間でMR.IRと呼ばれていました。
 こうした個性豊かで熱心なIRマンに支えられたからこそ、ホギメディカルは今日も高い評価につながっていると言えるのかも知れません。


 直近のIPO企業に目を向けると何か物足らなさを感じてしまいます。
 私たちアナリストが訪問するのを待っているようなIR担当者では心もとなく、自ら投資家やアナリストのところに出向く姿勢が重要です。
 社長以上に自社株の動向に目を配り、株価の低迷が長期に続かないように気を配らないとせっかく成長性があるのに市場評価が低いまま、IPO後、1年も2年も放置してしまうというようなことになってしまいます。

 市場平均のPERと比べ、自社株のPERはどうなのか、時価総額は利益に対してどうなのか、低ければそれをどうやったら平均以上に高められるのかなど真剣に考えて頂く必要があります。
 上場した以上は株価を最大限に高め、結果として時価総額を高めていくことが企業にとっても株式市場全体にとってもとても重要なことです。

 株価の上昇はIR担当者にとっては手柄となり、逆に低迷することはIR担当者失格となるぐらいの緊張感が必要ではないでしょうか。


 私はIR会社が進めている2015年のIPO企業を対象にしたIR大賞の選考委員を務めさせてもらっていますが、上場後に株価が低迷する新興市場銘柄が ある一方で堅調に値上がりを続ける銘柄もあり、二極化する相場の裏にあるIRへの取り組みの良し悪しを冷静に眺めています。
 株価の上げ下げの基本は企業業績にあることは明白ですが、IRへの取り組みについても評価が分かれます。
 表面上の取り組みと担当者自らの自助努力が折りなす株価形成であり、IR大賞にふさわしい企業をできうる限り選定しますが、これに追随して頂く企業が市場の人気を集めていくことになればと願っております。


 2015年のIPO銘柄の中から選定されるIR大賞企業は果たしてどこになるでしょうか。皆さんもぜひ選定して頂ければと思います。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)



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