日本郵政株の上場がメディアなどで取り上げられ、話題を集めつつあります。
上場が2ヶ月後に迫り上場に向け準備が始まったのではないかと見られます。
億の近道の読者の皆さんは日本郵政株への対応はどうなさいますか?
ここに来て1987年に第1回目の政府放出株で高い成果を収めたNTTへの再評価の動きも見られます。東電株やJR各社、JTなども日本郵政の上場に向けた地ならしがあったのかも知れません。
国の社会インフラ事業の一つである郵便事業を担う日本郵政と郵便事業の派生として子会社2社(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)の民営化後の上場は国の財政にもプラスとなる一大事業です。
日本郵政は決して成長株とは言えませんがバリュー株の代表銘柄としての評価がなされるものと見られます。ですから上場後の評価も2分されるものと見られます。
利益成長しない株への評価は低いが、日本郵政の信用力と資産性は上場までに公表されるデータで明らかになる筈で、バリュー株としての魅力を考えると絶対 的な価値があります。官の時代にはなかった様々な企業との提携戦略や大型M&Aへの挑戦など未知の世界への挑戦が今後の利益成長につながる可能性として新 たな評価につながる可能性があります。
一方では様々なリスクも内包していて、郵便事業は赤字と指摘されているほか宅配便ではトップ2社の後塵を拝しています。雇用問題では大量の非正規雇用者を抱え待遇の改善要求が起きつつあるとされます。
郵便事業の赤字を銀行と生命保険がカバーし、経常利益は1兆円を超えていますがこのように冷静に見ると問題含みと見受けられます。
時価総額が10兆円以上になると見られますが、上場時の人気化後はこうした問題がクローズアップされる可能性があります。
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投資家の目線で考えますとリスクはあってもリターンが想定されれば現状持っていないのであれば、取り敢えずは持ってから考えても良さそうです。
投資家にとっては配当金がまずは目当てとなりますが、まずは公募で申し込んで当たれば値上がりを待つという作戦が奏功しそうです。その場合の公募価格がどの程度になるのかが最初のポイントです。
当たった株は上場初日にいくらで寄り付くかに関心を持たれますが、1987年2月のNTTの第1回目の政府株放出の場合は公募売り出し価格119万7000円に対して33.7%アップの160万円となりました。
その後NTT株は2ヶ月ほど後に318万円まで値上がり。上場初値で買っても大きく値上がりした実績があります。
前例通りとなるかはわかりませんが、日本郵政株も人気を集めることになるかと思います。
いずれにせよリスク限定型でリターンを上げたいと願う投資家なら、とにかく買ってみないと話になりません。
(炎)
※日本郵政株3社の比較研究は、有料メルマガ「炎の投資情報」10月13日配信最新号に
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