有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


==「バリュー投資について考えたこと」==
  (有料メルマガ第261回・2014/1/14配信号)

※注 2014年1月現在の内容ですので留意下さい。

【前略】


 株式投資は資産運用の一種ですから、当然のごとく投資した銘柄の株価が大きく上がり、大きく儲かるとうれしいものです。大きく上がる銘柄に投資したいと私も強く願っています。投資家なら当然のことだと思います。

 しかし儲かる可能性があるものには、同じように大きく損する可能性もあるのです。ハイリスクハイリターンは株ばかりではなく相場の常識の一つです。

 私は51歳の時サラリーマンを卒業しましたが、それ以降は資産運用の収益で生活してきました。

 したがって、やむを得ないことですが、一日の多くの時間を株式投資に費やしてきました。

 資産運用の対象としては株式ばかりではなく、ワンルームマンションなどに投資して家賃収入を得るという賃貸不動産投資やゴールドなどにも投資しています。賃貸不動産投資も若干は手間がかかりますが、一番時間が取られる投資は、私の場合は株式投資でした。


【中略】


 株式投資を生活の手段にしているので、投資運用成績が上がるほうがうれしいですし、利益が出ないと困ります。

 投資銘柄の中にも投資して精神的に安心できる銘柄と、赤字続きのバイオ創薬銘柄のように大きく上げても、いつ株価が大きく下げてしまうのか心配が大きくて精神的に苦しい銘柄もあります。

 下手に、このような安心できない銘柄に投資して大きく利益を上げてしまうと病みつきになり、そのような銘柄ばかりに投資する可能性もあります。特に私は自己評価すると、「自分は欲が深い」と評価しているので、儲かったパターンを繰り返してしまうリスクが高いです。

 従って、私は投資対象として資産のバリュー株(=『資産価値』だけで判断しても割安な銘柄)を選択して投資することが多かったです。

 上がるまで時間がかかるかもしれないけれど、投資していて精神的に安らぎを得られる安心銘柄を増やそうと心がけてきました。


【中略】


 業績が毎年のように伸びており、持っている土地も含み益膨大で、投資有価証券も爆上げしてドンドン増加しているような銘柄や配当優待利回りが高いので、インカム・ゲインを確実に得ることが出来る銘柄群に分散で投資するという運用戦略を選んできました。

 大きくキャピタル・ゲインを狙う銘柄にも一部投資することはありますが、その対象はN社とかF社などのような高技術力を持っているメーカーとか日本の一等地に大量に含み益の巨額な土地を持っている企業などです。そして分散投資が基本です。

 いまでも毎日株式市場で株価を確認しないと安心できない、投資したことで心配で夜も眠れないような銘柄は、いくら儲かりそうな感じでも大きく張り込むようなことは絶対にしないという方針で臨んでいます。


【中略】


 そして株式投資は射幸心を利用した制度です。つまりギャンプル性が高いです。脳がギャンブル脳化するのはとても危険なことだと考えています。


【中略】


 金銭感覚をゆがませないようにすることが重要なことだと思って株式投資を行っています。従って株の儲けで生活レベルを上げるという行為はとても危険な行為だと考えてサラリーマン時代から行いませんでした。


 また株式投資の危険性の一つに時間感覚を大きくゆがませることもあります。相場のない日はつまらない。株価がチカチカ動いていないと、退屈でしょうがな い。時間が持たない。これは中毒症状が出ていることです。もしそのように感じていたら注意して、投資生活を改善することを検討すべきだと思います。

 株価が動いている間は相場を見なければ耐えられない。午後3時以降もずっと株式市場が開いていて、その後は海外市場で取引を行いたいというように考えているとしたら、かなり常識が歪んできていると自己診断したほうが良いと思います。

 私も、サラリーマン時代は仕事が終わってから株式投資ができたらうれしいと考えていました。しかし、いまは午後3時以降は株式市場が閉まっていて『良かった』というように思います。24時間株式市場で闘うのは精神的にも肉体的にも不可能でつらいことです。

 株式投資を行っても老後を支える健康を損なわないような方法で投資を実行することが大事だと考えながら、株式市場と向き合っています。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 また、コラムでは、「決算発表の数字を確認して前年同期比増益なら株価が上がる企業が多くなってきた。しかし波乱が起きると、すぐ株価が落ちてしまうこ とも良く起こる。株価ではなくビジネス・モデルと財務内容を良く確認して不安のない企業に分散投資を行いたい」と題し、直近2週間の有料メルマガで研究銘 柄候補やケーススタディで挙げた6銘柄を題材に検証を行っています。

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