有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=なぜ好業績・投資指標割安・増益増配銘柄が下がるのか=
(有料メルマガ第144回・2011/09/27配信号)
株式市場など価格が変動するリスクのある相場においては、必ず『他人にお金を貢ぐために株式投資をしているような株式投資には向かない投資家』が一定数は存在します。
これは相場ばかりではなく仕事でも、そうかもしれません。「パレートの法則」とか「80対20の法則」というものがあります。
【中略】
そんな話をサラリーマン時代に取引先の社長に話したら、世の中には「20対60対20」という法則もある。社員で言えば『20%の社員が利益を上げて、60%の社員はほとんど稼がずに、最後の20%の社員は会社に損害を与えている、という法則だ』といわれました。
株式市場には最初に書いたように『他人にお金を貢ぐために株式投資をしているような株式投資には向かない投資家が一定量は存在する。』というのは、過去 の経験から考えてもある程度の事実を表しているように感じられます。『20対60対20の法則』でいう最後の20%に該当する投資家です。
東証第一部の日本を代表するような大型株でも需給で株価が変動するので、投資環境が悪くなると株価が乱高下してしまいます。これは多くの投資家の総意で 株価が決まり、景気への不安などが生まれれば、売りたい投資家が増えて、買いたい投資家が少なくなるので、どうしても株価が下落するのは理解の範囲内のこ とです。
【中略】
しかし、新興市場の出来高の薄い銘柄は、投資している投資家の数が少ないので、そのような銘柄の株価は、必ず一定量は存在している『他人にお金を貢ぐた めに株式投資をしているような株式投資には向かない投資家=負け組の投資家』の投資行動に支配されて決まってしまう、という欠陥がでてきます。特に投資環 境が非常に悪くなると、そのようなことがとても多くなります。
これは、株式投資のような相場では、投資対象の価値は需給が大きく影響する。需給は他の投資家がどのような投資行動を取るかということに影響を受ける。 つまり『対人ゲーム』という側面も大きく持っている、という点をリスク要因として重視しないと危険だということになると感じます。
証明できることではありませんが、私が感じた「新興市場などの出来高の薄い銘柄は投資している投資家の数が少ないので、そのような銘柄の株価は、必ず一 定量は存在している『他人にお金を貢ぐために株式投資をしているような株式投資には向かない投資家=負け組みの投資家』の投資行動に支配されて決まってし まう」ということが、ある程度正しいとするならば、投資環境が非常に悪くなった時点では、出来高の薄い銘柄に投資するにはよほどの注意が必要だということ になるのかもしれません。
投資環境が悪いときは、株式の相場の『対人ゲーム』としての側面により注意を払う必要がありそうです。
【中略】
低配当利回りで、優待もないと、下がった株価を見ているだけで嫌になって、自分が投売り投資家の仲間入りをしてしまう可能性も出てきますが、インムゲイ ン利回りが良ければ、そのインカムゲインを支えに投資を継続することも可能だと考えています。しかもその銘柄の業績が良く、低PERかつ低PBRならば、 いずれはチャンスが訪れる。必ず、そんな銘柄を狙っているバーゲンハンターも一定数は必ず存在するのが株式市場でもあるからです。
【中略】
投資環境が悪いときは、出来高が少ない銘柄には投資家が寄ってこなくなり、株価が大きく下がったり、なかなか上がらなくなることも多いです。しかし、投 資環境が良くなると出来高が薄いために、少しの投資家が買ってくるだけで大きく株価が上昇するような逆の事態も発生します。
投資環境や企業のファンダメンタルズを把握しつつ、投資家のセンチメントにも注意を張り巡らせながら、きちんと企業自体を研究していくということが大事だと、強く意識するこのごろです。
日本を代表するような大型で、業績も資産背景も財務内容もまったく問題ないような企業が、市場環境の悪化で投売りされて暴落しているならば、そのような 将来性のある銘柄を安く安くポートフォリオに加えていくほうが、中長期的には資産の保全に役に立つのではないかとも考えながら、銘柄選択をしています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
★有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」を週1回配信しています。石川臨太郎が特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が好評です。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
本日配信の有料メルマガでは、戦後まもなく創業し、内需100%で世界経済の直接的影響を受けず、好業績を継続して直近でも最高益を記録し今期も更新予想であり、資産の含み益が大きい株主優待企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「上海株の大きな下落は、日本の株式市場を直撃して、過剰反応しやすい日本株投資家の恐怖を煽った。そして日本株は玉石混合で予想以 上に大きく下げた。いままで行ってきた銘柄研究を活かしてバーゲンセールにならぶ宝玉を拾いたい」と題し、中国市場の混乱を受けた投資行動のケーススタ ディと、最近研究銘柄とした企業の再検証を行っております。
さらに、現在の環境下において有望と期待できる内需銘柄を4銘柄取り上げて解説しています。
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株式市場には最初に書いたように『他人にお金を貢ぐために株式投資をしているような株式投資には向かない投資家が一定量は存在する。』というのは、過去 の経験から考えてもある程度の事実を表しているように感じられます。『20対60対20の法則』でいう最後の20%に該当する投資家です。
東証第一部の日本を代表するような大型株でも需給で株価が変動するので、投資環境が悪くなると株価が乱高下してしまいます。これは多くの投資家の総意で 株価が決まり、景気への不安などが生まれれば、売りたい投資家が増えて、買いたい投資家が少なくなるので、どうしても株価が下落するのは理解の範囲内のこ とです。
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しかし、新興市場の出来高の薄い銘柄は、投資している投資家の数が少ないので、そのような銘柄の株価は、必ず一定量は存在している『他人にお金を貢ぐた めに株式投資をしているような株式投資には向かない投資家=負け組の投資家』の投資行動に支配されて決まってしまう、という欠陥がでてきます。特に投資環 境が非常に悪くなると、そのようなことがとても多くなります。
これは、株式投資のような相場では、投資対象の価値は需給が大きく影響する。需給は他の投資家がどのような投資行動を取るかということに影響を受ける。 つまり『対人ゲーム』という側面も大きく持っている、という点をリスク要因として重視しないと危険だということになると感じます。
証明できることではありませんが、私が感じた「新興市場などの出来高の薄い銘柄は投資している投資家の数が少ないので、そのような銘柄の株価は、必ず一 定量は存在している『他人にお金を貢ぐために株式投資をしているような株式投資には向かない投資家=負け組みの投資家』の投資行動に支配されて決まってし まう」ということが、ある程度正しいとするならば、投資環境が非常に悪くなった時点では、出来高の薄い銘柄に投資するにはよほどの注意が必要だということ になるのかもしれません。
投資環境が悪いときは、株式の相場の『対人ゲーム』としての側面により注意を払う必要がありそうです。
【中略】
低配当利回りで、優待もないと、下がった株価を見ているだけで嫌になって、自分が投売り投資家の仲間入りをしてしまう可能性も出てきますが、インムゲイ ン利回りが良ければ、そのインカムゲインを支えに投資を継続することも可能だと考えています。しかもその銘柄の業績が良く、低PERかつ低PBRならば、 いずれはチャンスが訪れる。必ず、そんな銘柄を狙っているバーゲンハンターも一定数は必ず存在するのが株式市場でもあるからです。
【中略】
投資環境が悪いときは、出来高が少ない銘柄には投資家が寄ってこなくなり、株価が大きく下がったり、なかなか上がらなくなることも多いです。しかし、投 資環境が良くなると出来高が薄いために、少しの投資家が買ってくるだけで大きく株価が上昇するような逆の事態も発生します。
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日本を代表するような大型で、業績も資産背景も財務内容もまったく問題ないような企業が、市場環境の悪化で投売りされて暴落しているならば、そのような 将来性のある銘柄を安く安くポートフォリオに加えていくほうが、中長期的には資産の保全に役に立つのではないかとも考えながら、銘柄選択をしています。
【後略】
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また、コラムでは、「上海株の大きな下落は、日本の株式市場を直撃して、過剰反応しやすい日本株投資家の恐怖を煽った。そして日本株は玉石混合で予想以 上に大きく下げた。いままで行ってきた銘柄研究を活かしてバーゲンセールにならぶ宝玉を拾いたい」と題し、中国市場の混乱を受けた投資行動のケーススタ ディと、最近研究銘柄とした企業の再検証を行っております。
さらに、現在の環境下において有望と期待できる内需銘柄を4銘柄取り上げて解説しています。
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