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二極化相場を乗り切る

2015/05/19 17:23 投稿

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株式相場を象徴する指数が順調に上昇しつつある中で、相場が二極化して下 落トレンドの銘柄も引き続き見い出せる状況となっています。
 値上がり余地のある銘柄を保有し続ける一方で損失を重ねてきた下降トレンド銘柄をどう処理するかが重要な局面です。二極化相場を乗り切り資産増強を果たすことができれば皆様も満足されると思いますが、このあたりが結構難しい。

 株式には時流に乗りそうな銘柄とまったく市場に集う投資家の関心を集めない銘柄とが混在しています。億の近道の読者の皆様もそうした相場潮流を横目にこれまでの経験を踏まえて日々、対応されているものと拝察致しております。

 ようやく決算発表が一巡し残っているのは東芝のような特殊な銘柄のみ。既に決算発表後の説明会が活発に開催されており、多くの好決算銘柄には市場関係者の関心が高まります。
 かくいう私も本日も午後から2社の決算説明会に出向きました。株価が下落トレンドを描いている銘柄と意外な業績発表で再評価されつつある銘柄です。3600もの銘柄が上場していますので、株価の動向には3600通りの悲喜こもごもが内包されています。

 好業績銘柄ならその伸びる期待をどこまで織り込んで株価が形成されているのか、反対にネガティブな評価で株価が売られてはいるがそれがどこまで織り込まれているのかなど興味深いそれぞれの銘柄ごとの変動が見られます。


 5月相場もはや後半となり梅雨の訪れも間近になってきました。じめじめとした梅雨の季節に咲く花菖蒲を横目に一勝負とリスクマネーを投じる「億の近道」読者各位の運用成果向上を祈願しております。


【二極化相場の中の上げ株】

1.ハウスドゥ(3457)5500円(+460円)

 6月末5分割実施、上場記念配20円実施を引き後に発表。株価は既にそうした発表を先取りし上場時の高値を一気に抜けてきました。5分割落ち後の株価展開に関心。特に来期の業績がポイントとなります。
 今週21日に中期計画に関してのスモールミーティングを予定。


2.平田機工(6258)1003円(+18円)

 前期の業績クリアに続き今期の業績計画を増収増益として発表した同社は発表後ストップ高をつけましたが、その後は利益確定売りに株価の頭は押さえられてきました。ところが、今期の予想EPSは134.84円で時価でも
 PERは7.4倍にしか過ぎないので押し目見直し人気が台頭。本日は一時高値1047円をつけました。過去の高値としては2回の1050円がありました が、明日以降はこの高値を抜けてくるものと期待されます。実績BPSは2074円ですので時価のPBRは0.48倍にしか過ぎません。典型的な低PER、 低PBR銘柄で受注の好調さが光っています。
 工場のある熊本を地元としてくまもんICカードサービスを開始するなど、グループ企業の活動も活発です。ロボット関連、省人化関連銘柄です。


3.明電舎(6508)

 410円以下で推移してきたが、決算発表を契機に上昇トレンドを開始。同時に中期計画も発表。
 明日10時から説明会を予定しています。本日はこうしたことを背景に高値449円まで上昇してきました。今後の需要増が見込まれる中小水力発電でも実績豊富。地味な老舗企業ながら225採用銘柄でもあり、意外な値動きが期待されるかも知れません。


4.高橋カーテンウォール(1994)

 12月期決算の進捗率が良く株価が一気に1100円高値まで買い進まれてきました。今期の予想EPSは税率の関係もあり129.29円ですが、第1四半 期の進捗率は想定を上回り、経常利益5億26百万円を達成。単純計算すれば通期の経常利益は現状の11億80百万円から、20億円も想定できることからま だ人気が続く可能性。但し財務面の改善が不可欠で、上げの行き過ぎには注意したい。


5.メディカルシステムネットワーク(4350)

 前期の上方修正、今期の業績続伸見通しで株高トレンド継続。新中期でも業績の拡大基調が続くとの見通しで、利益確定売りをこなして上げ歩調は崩れていない。



【二極化相場の中立株】

1.テノックス(1905)

 前期の決算は上方修正となったが今期は反動で減益見通し。
 直近の高値784円から10%の調整を経て下げ止まりの兆し。今期減益見通しながら長期上昇トレンドに変化はない。時価は718円で予想EPS116円 に対するPERは6.2倍にしか過ぎない。減益即売りのスタンスが株価の頭を重くしていますが、低PER、低PBR銘柄の典型でどこかで再び高値に挑戦す るものと期待。


2.大成温調(1904)

 前期の大幅な下方修正に対し今期は一転大幅な増益となる見通しを発表。
 バリュー株としての評価から株価は500円前後で推移。キャッシュリッチ企業で赤字転落でも15円配当を実施。
 結果、配当利回りが3%以上となる500円割れには買いが待っています。
 時価PERは9倍。実績PBRは0.36倍。上にも下にもいきづらい状況ですが、バリュー株としては底堅い値動きが今後期待されます。



【二極化相場の下げ株】

1.多摩川HD(6838)

 前期実績は想定通り。今期の計画は幅があって評価しにくい。発表の仕方が悪く投資家の混乱を招いているのかも知れません。そんな中で株価は下落傾向を続けています。
 本日の終値は、179円。期待感で投資してきた個人投資家の見切り売りが出ていると見られます。今期の予想EPSは10円から14円。上限だとPER13倍以下。下限ではPER18倍となります。
 今期配当金も1円から3円と幅があります。同社では多摩川電子と再生可能エネルギー事業で今期の業績を更に伸ばそうと考えていますので、どこかで底を打つと期待されます。前回の安値は173円。明確な業績数字が明らか
 になるためには地熱発電が計画通りに発電できるかどうかがポイントとなります。それが明らかになるのは6月末となると見られます。


2.リボミック(4591)

 昨年9月に上場した後の株価は無残な状態です。公募価格2300円を一度も上回ることなく下落を続けており、既に株価は950円水準にまで下落していま す。他の創薬ベンチャーとは異なり、今期は若干の黒字化を見込んでいます。そろそろ反転上昇という声もありますが、なかなか厳しい現実が待っています。
 こんな体たらく気味の企業も20日には決算説明会を予定しています。果たしてどのような説明がなされるのか・・。



 多くの創薬ベンチャー株が下落トレンドに悩まされています。創薬ベンチャーのパワーがなくなったのかどうか、新薬開発企業の決算説明会に出席をして下落トレンドに歯止めがかけられるのかを確認することに致します。

(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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