4月23日のメルマガでSELL IN MAYと書きましたが、今のところ偶然にも選挙直前がインデックスの高値になってしまいました。為政者が思惑で作り出す株式市場と言うのは所詮はこんなものかなぁ?と感じる今日この頃です(苦笑)。


 そして横並びの年金資金の投資行動も色を付け、加えて、これまた横並びサラリーマン経営者が加わることでコンサバ決算予想に落胆した売りが出るケースも増えています。何と言いますか、実にニッポン株式市場らしい景色と言えます。

 そんな中で無理して高い目標を掲げるソニーの経営者は立派です。破れかぶれとも無責任とも言い替えられますが(笑)前期はちょっと酷かったです。


 前回も書きましたが、こんな中でもまだ日本株式市場のバブル相場が終わる状況にはありません。とは言え、ここ数年を振り返るに、値動きには暴力性が増し ています。増益となれば急騰し、減益なら想定以上に売り込まれます。安易なコンサバ予想がもとで、特に減益予想の場合には数字の強弱にかかわらず、その ニュースだけで瞬く間に(且つ機械的に)1割くらいはあっという間に売り込まれますので気が抜けません。

 市場参加者が少なく、短期的且つ投機的な投資家が市場を占めている故に乱高下が激しくなるのですが、ここにアマチュアのNISA投資家を呼び込もうとしている構図は何とも恐ろしさを感じます。


 ここ10営業日ほどの動きをインデックスで見ると、4月20日の寄り付き19,501円にはじまり、その後4月23日の日経平均株価の寄り付き 20227円から5月1日の大引け19480円までで3.7%の乱高下です。4月20日の寄り付きから4月23日を経て行って来いとなりました。
 まあ、指数やオプションを使って上げたり下げたりして何とか利益を出そうとしている訳ですが、実際には各種指標を見てもそれほどの割高感はありませんの で、これだけ乱暴に動いてくれれば5月の調整も短めで済むのではないか?また割安銘柄を仕込むには良い時期に入るかもしれないなどと考えた連休でした。


 前期で設備の減損や在庫損などを出し切った類の会社は今年は利益を出し易いのではないでしょうか。加えて今年は中国の景気刺激策なども気になります。

 まあ慌てずとも市場にはいつでも参加できますので、不安定な頃は「休むも相場」で良いのではないでしょうか。

 それと並行して、今年に入ってからは新興国の債券や為替が随分と売り込まれていましたので、幾らかでも追加投資をしようかと考えている今日この頃です。直ぐにではなくても、あと2~3年もすればもっと円安になっているのではないかと思いますので。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)