=仕入れ力を持つ日本企業=


■会計はビジネスの言語だ その1
 三つの指標(PER・ROE・売上高純利益率)

 実は私自身にとっても、財務や会計という言葉を聞くだけでじんましんが出そうになるほど苦手な分野です。

 しかし、バフェットは「会計はビジネスの言語だ」と発言しています。つまり、会計のことが分からないままビジネスを行うのは、英語(あるいは現地の言葉)が分からないまま海外で生活するのと同じであるということです。
 とても不便ですし、色々なハンディー・キャップも背負います。しかし、日本人同士ばかりで話をしていないで、現地の人々と片言でも身振り手振りでも意志の疎通を図る努力していれば、必ず英語(現地の言葉)が分かるようになります。


 私が上田短資(上田ハーロー)に入社した年に、インターナショナル・ブローキング(IB)が解禁され、提携先のハーロー・ガイバトラーから多数の英国人 がやってきて我々のデスクの横に座るようになりました。もちろん、私の英会話能力は学校英語のレベルでしたし、彼らは日本語など一言もしゃべれません。ほ とんどコミュニケーションができない状態で、お互いのストレスが高まっていたのですが、身振り手振りで伝える努力をしているうちに、なんとなく相手の言い たいことが分かってくるようになりました。その後、必死になって英会話学校などで勉強したこともあって、5年後には外資系銀行でなんとかやっていける程度 の英語力は身に着けることができました。


 また、語学の上達の最短コースは外国人の異性の友達をつくることだと言います。何とかして「彼(彼女)と話をして恋人になりたい。」という願望が強烈な学習の動機になるというわけです。


 会計・財務の勉強も一緒です。いきなり専門書を読んでも何の興味がわかないはずですから、結局居眠りをする結果になります。文法の本をいきなり読んでも英語が上達しないのと同じ理屈です。


 まずは自分の「恋人候補の企業」を見つけるべきです。自分自身が勤務する会社でもいいですし、自分が愛用している商品の会社でも構いません。
 例えば、キティちゃんのファンの女性であればサンリオ、ドドド・・・というエンジン音がたまらなく好きなカワサキ(バイクの)ファンであれば川崎重工業、アニメファンであれば東映アニメーションという具合です。

続きは、産業新潮
http://homepage2.nifty.com/sancho/
3月号をご参照ください。

(大原浩)


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 GINZAXグローバル経済・投資研究会・代表大原浩著

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)