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百花繚乱の活躍株

2015/02/11 00:52 投稿

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株式市場ではほぼ毎日のように入れ替え立ち替えで活躍銘柄が登場しています。投資家の売買が個別銘柄の変動に影響をもたらすことは皆さんもご承知の通り。 出来高薄で上がることもありますが株高には出来高の増加が不可欠です。逆に下落のパターンも出来高薄のこともありますが、出来高を伴っての下落もありま す。


 上がれば下がり、下げれば上がる。山高ければ谷深し。株価のチャートは人生のチャートにも似て良い時もあれば悪い時もありで、誰しも右肩上がりを期待し てはいますが、思うようにならない現実もあります。様々な上場銘柄の中から活躍株を見出す作業を行い、その継続性を判断しながらの投資をされている皆さん も多いと見られます。


 どのようにして活躍銘柄の開花前を捉えるかですが、まずは出来高の増加がポイントになるかと思います。しかも継続的な増加、趨勢的な増加が重要です。ま た、テーマ銘柄(創薬ベンチャー、介護ロボット、国土強靭化、子育て支援、再生エネルギー、環境、水素エネルギー、電力自由化など)の循環物色について は、テレビメディアや日経新聞などで取り上げられるなどのきっかけが必要です。今なら今後想定されるPM2.5などの大気汚染に関連した銘柄もそれに該当 します。昨年の今頃を思い出して頂くと良いかと思います。

 また、今期業績を上方修正した銘柄で出来高増加で株価上昇した銘柄でまだ割安感のある銘柄もそうした対象になると思われます。業績面での評価が一巡すれば今度は材料性の評価になりますが、それも出来高や流動性がポイントになるかと思います。
 また、ファイナンスに絡んだ銘柄には引き続き活躍の素地があります。


1)東亜DKK(6848東証1部)
  水・大気など環境計測機器を製造販売、PM2.5関連企業

 時価630円(+50円)高値660円/安値620円
 発行済み株式数1988万株
 出来高2月6日25万2500株(その前3日間の出来高合計3万8000株、平均株価577円)と出来高増加が見られます。まだ出来高は本格的ではない ですが、今後はPM2.5などが話題になるかどうかがポイントとなります。第3四半期決算はほぼ順調ですが安定成長型で株価へのインパクトには乏しい。時 価総額125億円/今期予想経常利益14.6億円


2)大本組(1793・JQ)
 岡山本社で全国展開するゼネコン、東京本社を着工。
 今期第3四半期で経常利益31億51百万円を計上。通期を24億円から41億円に上方修正。第3四半期の経常利益16億円で第4四半期計画は経常利益 10億円でなお慎重見通し。通期は更に上方修正の余地あり。今期EPS118円に対して時価850円はPER7.2倍。実績PBRは0.45倍。
時価総額269.5億円/今期予想経常利益41億円→47億円程度までの修正余地


3)多摩川ホールディングス(6838)
 携帯基地局向け通信機器が堅調な多摩川電子が中核
 多摩川電子の業績堅調で今期も3期連続の経常黒字化見込む。青森県三沢市でのメガソーラー事業や別府での地熱発電事業も来期以降の収益に貢献へ。多摩川 電子の電子・通信機器事業ではPM2.5関連機器など新製品が控えているほか公共無線など社会インフラ系のシステム機器、防犯機器などに期待。
 2月12日に第3四半期決算発表予定。マッコーリーバンク向けに行使価格218円(下限は153円、上限なし)で新株予約権を付与しており今後の事業拡 大に備えて合計21億円の資金調達スキームを実行。現状は予約権の行使がありませんが、事業の進捗によってマッコーリーバンクとしてはいずれかのタイミン グで行使を進めると見られます。
 当面は千葉興銀などからの1億円の融資も活用しながらプロジェクト資金に充当するものと見られますが、今後の株高を待つ局面ではあります。先週は出来高 を多少増加させながら200円割れまで売られた株価ですが、週末は206円と小幅に戻って終わりました。テクニカル上のフォーメーションからはこの先の反 転を期待させますが果たして今週以降の動向は・・?


4)SOL Holdings(6636)
 半導体テスト開発受託、スーパーソルガム事業が急進展
 半導体テスト開発のシスウェーブが業績安定し黒字化。第3四半期から収益貢献の方向が見えてきたスーパーソルガム事業の業績貢献は第4四半期から。2月中旬の第3四半期業績はまだ顕著な数字にはならないと見られますが、第4四半期からはより収益が具体的に見えてきそう。
 インドネシア、オーストラリア、ベトナム、タイなどでのスーパーソルガム事業が今期第4四半期から具体化し、来期は一層の拡大へ。ベトナムについて同社 のサイトで閲覧可能。ベトナム国が国を挙げ期待を寄せていることが示されています。スーパーソルガム事業から派生してベトナムでの乳牛飼育、インドネシア での糖蜜販売事業、オーストラリアでの種子販売、タイでの糖蜜販売、バイオ燃料ペレット販売。バイオエネルギー事業などグローバル展開で事業がスケール アップ。M&Aで飲食事業、ウェディング事業を獲得。初年度からの業績寄与見込む。課題はOakキャピタルが引き受けた3億円の転換社債のうちの1億円分 の未転換分社債と行使によって調達する予定の17億円の新株予約権が未行使であること。当面の資金繰りには困らないと見られますが今後の抜本的な転換促進 と行使促進を図る必要あり。
 そのためにも行使価格を上回る水準までの株高は賛成のはずですが、このところの株価は低迷してきました。ところが、先週末は出来高(42万株)を伴って 株価が反転してきました。今週以降の株価動向にも注目したいと思います。直近安値271円→週末戻り高値329円、終値319円。

(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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