国土強靭化がアベノミクスのテーマとなっていますが、これとともにシステムの更新も進みつつあります。
独立系のシステム開発会社であるアドソル日進(3837)では今後の成長に向け、金融を含む社会インフラ領域で総合力を発揮していくとの説明を本日開催 された第2四半期決算説明会で行いました。2020年の東京オリンピックの開催はその契機となり、社会インフラの更新・新規需要を取り込む同社に成長の ビッグチャンスを与えようとしています。
実は企業そのものが利益を生み出し、社会を健全な方向に導く社会インフラとして存在していることを忘れてはなりません。とりわけ社会的に認められて上場に至った企業には利益成長を期待した投資家の熱い視線が注がれています。
投資家には不確定な変動というリスクの一方でインカムゲインとキャピタルゲインという果実がもたらされますが、企業の利益成長を期待しての投資が根底にあることは言うまでもありません。問題は成長のタイミングや期間、成長の度合いがポイントとなります。
投資家は銀行に預金したり、国債を購入するよりも高いリターンが見込めるからこそ、株式に投資します。時流に合った成長株を見出して投資することが投資家の最大の目標になります。
その際のモノサシは一株利益に対して株価が何倍で買われているかというPERです。投資家の多くは安定成長が期待できる堅い銘柄に投資しますが、時には 赤字企業にも投資します。この場合は未来の成長期待を込めて投資します。赤字にも関わらず、活発な売り買いがなされている創薬ベンチャーへの投資がこれに 該当します。
成長の確信がない場合はバリュー価値に対して投資することになります。配当利回り、PBRはそのモノサシとなります。時には上場していること自体が価値になる場合もあります。
皆さんはなぜ、こんな赤字会社の株価がこれほど上昇するのかと疑問を持たれることもあるかと思いますが、どんな株にも企業価値に基づく評価がなされますので、企業が存続する限りは株価がつきます。
このようにリターンを求めて投資家は社会インフラである企業、とりわけ市場で売買される上場企業に対してリスクマネーを投じます。これによって資金が好 循環し、経済社会もうまく回っていくことになります。アベノミクスは経済の血液とも言うべきお金の流れを低金利政策(第1の矢)で活発化しようとしていま す。お金の流れを良くして、実体経済にも好影響をもたらすことにもなることを期待しています。
中小企業にもようやく資金が流れ始め、金融機関はこぞって驚くような低利の融資に動いているやに聞いています。それが一部に株式市場にも入ってきている可能性もありますので当然に外国人投資家のみならず、新たな投資主体が生まれている可能性もあります。
株価上昇を刺激する流れは継続することになりますが、株価は理論上の評価をまだ大きく逸脱している状況にはなく、一定の目標水準までの修正運動が起きて いるに過ぎないとの冷静な見方も可能です。但し、これはバブル形成の予兆にもなりますので注意を払う必要はあるかと思われます。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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