1990年代からの為替の動きを追っていて、ふと思い浮かんだのですが、3年ほど前に「円ドルは50円になる!」と・・・、盛んに本の宣伝をしていた作家(女性)さんは今頃どう考えているのでしょう?
また、「来年(当時は2012年を指していた?)にも日本経済は崩壊する!」と言った本を次々と出していたS氏もどうしているのでしょう?
確かに自○党のアホウや民○党のド鳩に任せていたらいつかは崩壊していたのかも知れませんが、日本の有権者はそれほどアホウではありません。
あれから3年。あの頃以上の円高にもならず崩壊もしておらず、それどころか円ドルはとうとう110円(当時からは40%以上の円安)を超えてきました。
無責任なもので、最近ではアホノミクスなどと書いた本を売ろうと画策しているようです(笑)。私はこれらの書籍は本屋での斜め読みしかありませんが(印 象として内容は薄く居酒屋談義レベルでした)、自分の本を売りたいが為に?または目立ちたいが為に?出版社に背中を押されたのか?衝撃的なタイトルを出す ことで本を売りたい(経済的利得を得たい)と言う事でしょうか?
それにしても薄っぺらな時代になったものだと感じます。
やはり、その時々に耳を疑うような本や意見が出てきたら、そのタイトルの示すところとは逆の方向に市場は動くものだと考えておくのが分かり易いのかもし れません。つまりは危機感があるからこそ「注意喚起の意味」を伴ってそのような極端なコメントが増えるのでしょうし、商売のネタになるのでしょうから。
この観点からは「年度末には日経平均は○○円を突破する」とか、円ドルが「直ぐにも150円になる!」といったコメントが増えるようなら要注意と言う事なのでしょう。
景気減速の懸念が想定通りであったと言うべきでしょうか。月曜日発表の7~9月のGDP速報では実質で0,4%のマイナス、名目では0,8%ものマイナ スと、大方の予想から外れた速報値が示されました。一部の思慮深い方々を除いてトレンドを追いかけ易い職業エコノミストからの予想数値がプラスに出るのは 止むを得ないとしても、資産バブルの特需が含まれていることが分からない無能政治家達は数値発表時点では何が何だか(さぞかし)理解不能状態になったのだ ろうと思います(笑)。
個人消費は幾らか改善傾向が見えてきたものの内需の弱さがはっきりと出た結果と思います。気になったのは思ったより在庫が減っている事です。増えるタイ ミングがどこになるのか?これは結構難しい。そんな中で、庶民の生活感覚が分からない、且つ勉強不足のアホウ世襲議員が財務省に洗脳されて増税を力説して いた姿が空し過ぎます。
良く考えれば、短期間に120円を超えるような事態になれば輸入物価の上昇などで流石に一般庶民の生活を直撃します。各種統計数字から見た現在の状況は 昨年春の黒田バズーカ以来、公共料金や社会保険料の値上げも相まって、不動産や株式などの資産を持たない層の実質所得が5%強目減りしていることが見て取 れます。これは大企業の少ない地方へ行けばいくほど厳しい数字になります。
3%の消費増税と110円ほどの円安下でこの状況ですから、短期間で120円を超えて進んだ時の経済状況とは、恐らくは消費増税を目論んでいる今の政権 下でも放置できないものになると考えられます。物価上昇率2%へとは言うものの地方の景況感は随分と悪化していますから、まずは背に腹は代えられない地方 議員辺りが大騒ぎを始めそうです。今度の選挙でも票格差是正が無い中での違法選挙になるなんてことは棚に上げたまま。
とは言え最近の資源安などにより、厳しいところに行きつく前に交易条件などの諸条件の変化によって市場には若干の軌道修正が起こるのではないかとも考えています。
もう一点、90年代末頃と2000年代中頃の円安進行時にドル預金をした層によるドルの戻売り圧力が結構あるかと考えると、やはり120円が当面の上限になりそうかな?とも。概ね110円台前半から120円辺りに預金された方が多かったようですから。
こんな単純な理由から、その後の方向性が読めるようになるまで暫くは為替についてはちょっと幅の広いボックス内の動きになるのではないでしょうか。
もちろん日本の将来や様々な事象を加味すればもっと複雑な方程式を解いていかねばいけないのでしょうが、自身の体感温度を信じるなら、まあ、行き過ぎは修正されつつ当面はこう着した状況が続くと言う前提で投資判断をしていこうと思っています。
その一方で、博打場と化した株式市場は良く分かりません。配当利回りが高いものや好きな優待のある銘柄が安くなったときに買えれば良いくらいのスタンス です。少量ながら以前から持っている株は随分上がってしまったし、比較的最近買ったものは塩漬けになっていますから(笑)。従来の考え方が通用しないほど 乱高下が激し過ぎて「頭の体操」程度にしか参入できておりません。
景気の見かけを良くする為に?そして年金問題などの諸問題を拡散させないために?「インデックスを上げるための強引な官制相場」としか言いようのないマーケットになっています。ここにきて新たに選挙対策も含まれたことでしょう。
「企業の成長に投資する」という本来の株式投資の主旨からは遠く離れてしまっている感がありますから、無理をするほどに歪な市場になりそうです。指数採 用銘柄をはじめとした国策的に買われる銘柄群に資金シフトが起き易いと思われるため、指数に採用されていない(目立たない)銘柄に資金が流れ辛くなってい ます。
国がやるなら単にインデックスを持ち上げるのではなく、中長期の目標を持って運用をするべきだし、または専門の機関に任せなければいけないはずなのに、日銀自身が印刷した紙幣でインデックスを買い上げていくとは何とも不気味です・・・。
そして今後も水膨れしてゆく日銀資産の解消は全く見通すことが出来ません。将来の円はどうなってしまうのか?
いずれにしても歪なマーケットになっている可能性が高いことに注意し、保有銘柄よりインデックスの方が上がっているからと言っても、それを気にして無理 をするなどは禁物です。知り合いの専門家が仰っていましたが「日経平均株価は2000年に除数を大きく変えた前後で既に連続性を失っている」との事ですか ら、歪みがあればいずれは是正されるはずです。目先の雑音に惑わされないよう、石川臨太郎さんのようにご自身に合ったやり方を心掛けて且つ楽しめる投資をしていただければと思います。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
また、「来年(当時は2012年を指していた?)にも日本経済は崩壊する!」と言った本を次々と出していたS氏もどうしているのでしょう?
確かに自○党のアホウや民○党のド鳩に任せていたらいつかは崩壊していたのかも知れませんが、日本の有権者はそれほどアホウではありません。
あれから3年。あの頃以上の円高にもならず崩壊もしておらず、それどころか円ドルはとうとう110円(当時からは40%以上の円安)を超えてきました。
無責任なもので、最近ではアホノミクスなどと書いた本を売ろうと画策しているようです(笑)。私はこれらの書籍は本屋での斜め読みしかありませんが(印 象として内容は薄く居酒屋談義レベルでした)、自分の本を売りたいが為に?または目立ちたいが為に?出版社に背中を押されたのか?衝撃的なタイトルを出す ことで本を売りたい(経済的利得を得たい)と言う事でしょうか?
それにしても薄っぺらな時代になったものだと感じます。
やはり、その時々に耳を疑うような本や意見が出てきたら、そのタイトルの示すところとは逆の方向に市場は動くものだと考えておくのが分かり易いのかもし れません。つまりは危機感があるからこそ「注意喚起の意味」を伴ってそのような極端なコメントが増えるのでしょうし、商売のネタになるのでしょうから。
この観点からは「年度末には日経平均は○○円を突破する」とか、円ドルが「直ぐにも150円になる!」といったコメントが増えるようなら要注意と言う事なのでしょう。
景気減速の懸念が想定通りであったと言うべきでしょうか。月曜日発表の7~9月のGDP速報では実質で0,4%のマイナス、名目では0,8%ものマイナ スと、大方の予想から外れた速報値が示されました。一部の思慮深い方々を除いてトレンドを追いかけ易い職業エコノミストからの予想数値がプラスに出るのは 止むを得ないとしても、資産バブルの特需が含まれていることが分からない無能政治家達は数値発表時点では何が何だか(さぞかし)理解不能状態になったのだ ろうと思います(笑)。
個人消費は幾らか改善傾向が見えてきたものの内需の弱さがはっきりと出た結果と思います。気になったのは思ったより在庫が減っている事です。増えるタイ ミングがどこになるのか?これは結構難しい。そんな中で、庶民の生活感覚が分からない、且つ勉強不足のアホウ世襲議員が財務省に洗脳されて増税を力説して いた姿が空し過ぎます。
良く考えれば、短期間に120円を超えるような事態になれば輸入物価の上昇などで流石に一般庶民の生活を直撃します。各種統計数字から見た現在の状況は 昨年春の黒田バズーカ以来、公共料金や社会保険料の値上げも相まって、不動産や株式などの資産を持たない層の実質所得が5%強目減りしていることが見て取 れます。これは大企業の少ない地方へ行けばいくほど厳しい数字になります。
3%の消費増税と110円ほどの円安下でこの状況ですから、短期間で120円を超えて進んだ時の経済状況とは、恐らくは消費増税を目論んでいる今の政権 下でも放置できないものになると考えられます。物価上昇率2%へとは言うものの地方の景況感は随分と悪化していますから、まずは背に腹は代えられない地方 議員辺りが大騒ぎを始めそうです。今度の選挙でも票格差是正が無い中での違法選挙になるなんてことは棚に上げたまま。
とは言え最近の資源安などにより、厳しいところに行きつく前に交易条件などの諸条件の変化によって市場には若干の軌道修正が起こるのではないかとも考えています。
もう一点、90年代末頃と2000年代中頃の円安進行時にドル預金をした層によるドルの戻売り圧力が結構あるかと考えると、やはり120円が当面の上限になりそうかな?とも。概ね110円台前半から120円辺りに預金された方が多かったようですから。
こんな単純な理由から、その後の方向性が読めるようになるまで暫くは為替についてはちょっと幅の広いボックス内の動きになるのではないでしょうか。
もちろん日本の将来や様々な事象を加味すればもっと複雑な方程式を解いていかねばいけないのでしょうが、自身の体感温度を信じるなら、まあ、行き過ぎは修正されつつ当面はこう着した状況が続くと言う前提で投資判断をしていこうと思っています。
その一方で、博打場と化した株式市場は良く分かりません。配当利回りが高いものや好きな優待のある銘柄が安くなったときに買えれば良いくらいのスタンス です。少量ながら以前から持っている株は随分上がってしまったし、比較的最近買ったものは塩漬けになっていますから(笑)。従来の考え方が通用しないほど 乱高下が激し過ぎて「頭の体操」程度にしか参入できておりません。
景気の見かけを良くする為に?そして年金問題などの諸問題を拡散させないために?「インデックスを上げるための強引な官制相場」としか言いようのないマーケットになっています。ここにきて新たに選挙対策も含まれたことでしょう。
「企業の成長に投資する」という本来の株式投資の主旨からは遠く離れてしまっている感がありますから、無理をするほどに歪な市場になりそうです。指数採 用銘柄をはじめとした国策的に買われる銘柄群に資金シフトが起き易いと思われるため、指数に採用されていない(目立たない)銘柄に資金が流れ辛くなってい ます。
国がやるなら単にインデックスを持ち上げるのではなく、中長期の目標を持って運用をするべきだし、または専門の機関に任せなければいけないはずなのに、日銀自身が印刷した紙幣でインデックスを買い上げていくとは何とも不気味です・・・。
そして今後も水膨れしてゆく日銀資産の解消は全く見通すことが出来ません。将来の円はどうなってしまうのか?
いずれにしても歪なマーケットになっている可能性が高いことに注意し、保有銘柄よりインデックスの方が上がっているからと言っても、それを気にして無理 をするなどは禁物です。知り合いの専門家が仰っていましたが「日経平均株価は2000年に除数を大きく変えた前後で既に連続性を失っている」との事ですか ら、歪みがあればいずれは是正されるはずです。目先の雑音に惑わされないよう、石川臨太郎さんのようにご自身に合ったやり方を心掛けて且つ楽しめる投資をしていただければと思います。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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