最近は新聞を購読しなくなった家庭が増えていると言われます。特に大手新聞社の凋落は顕著です。販売部数は減少の一途と言われます。

 それでは町の情報はどうやって入手するのでしょうか?
 一般商店の特売情報をどうやって得るのでしょうか?

 そうした時代の変化の中で登場したのが地域密着型の地域新聞です。

 その地域密着型の新聞発行でユニークな上場企業が地域新聞社(2164)です。広告入りフリーペーパーですが、折込チラシの配布ニーズに応えて発行エリアを拡大。千葉県、埼玉県に限定したビジネスでしたが、今後はその周辺エリアにも拡大していく構えです。

 大手新聞3社のカバー率が70%にしか過ぎないのに対して同社の場合は発祥の地、千葉県八千代市で99.1%に達しているほか、習志野市は92.5%、鎌ヶ谷市90.7%、佐倉市89.8%、松戸市89.1%と手配りの良さを発揮してダントツに高い状況となっています。

 彼らは地図情報システム(GIS)の活用に熱心です。これによって広告効果を高めています。従業員数136名の小規模企業ながら売上高30億円、経常利 益3億円の達成に向けた施策を打ち出して成長を遂げつつあります。時価総額はわずか7.7億円にしか過ぎませんが、今後も地域密着型メディアとして着実な 成長を遂げられる企業として評価できます。

 なお、同社は船橋市が発行する市民便利帳の配布業務を開始しました。地域に根ざしたビジネスを更に発展させていく考えです。

 ある意味、サイネックスと類似した企業なのかも知れません。

(炎)

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