私がもし株式投資するのであればまずシナリオを描きます。それはお芝居やドラマと同じ感覚です。
かつて私は有名なテレビドラマの監修をしたことがあります。予め頂いたシナリオを持って撮影現場に出向いた記憶はまだ新しく、その際に見た有名俳優の顔 が思い出されます。シナリオがあって役者の演技があり、その演技の結果の映像を視聴者が見て楽しみ、満足したり、物足らず、不満に思ったりするのです。
投資する際のシナリオは基本的には明るいものです。投資は明るい結果を求めて行いますが、暗い場合は負の投資、つまり売りを絡めることになります。
今、まさに明るい相場展開の中でこれから投資しようとする投資家には明るいシナリオが提供されていますが、皆さんは年末までの株式相場ではどのようなシナリオを描いておられますか。
過去1年間の株式相場全体は基本的には日経平均で見て1万4000円から1万6000円のボックス圏で動いてきました。株式相場に影響する為替相場とほぼパラレルに動いた結果でもあります。
株式相場は為替(ドル円相場)とほぼパラレルの関係にありますので、為替が多少でも円高に振れるとなれば全体相場は調整含みとなり、その間は個別材料株でつなぐシナリオとなります。基本的にお金が余っていて行き場のないお金が市場のどこかに回っていきます。
円高から円安へと本来のトレンドに戻ると全体指数の上昇トレンドが復活してきます。アベノミクス相場がまだ生きていて、新たなトレンドを形成しつつある点にここでは注目しないとなりません。
全体相場を構成する主力株や輸出関連のグローバル企業の相場は機関投資家や外国人投資家が主役です。それに加えて日経平均1万5100円を節目に公的資金も加わり、上げトレンドを形成してきたことを忘れてはなりません。
日経平均は昨年12月末の高値水準に並んだところで、まだ先高感が残っています。ドル円相場はこの先、1ドル=110円台乗せが見込まれますが、その一 方で目標達成感も考えられ、そこでは一旦の調整も考えられます。なぜなら過去の円安トレンドもそうした上げ下げのリズムを伴って推移しているためです。
米国の景気動向が今後のポイントにはなりますが、前回の円安期間がおよそ3か月間だった点と変動幅が8.8円だった点が参考になります。
【為替動向】
1)2013年10月7日⇒12月30日
96.6円⇒105.4円 +8.8円 (+9.1%)
2)2014年7月14日⇒10月??日
101.1円⇒110.3円??+9.2円(+9.1%)
前週のNYダウは調整局面を迎えましたが、すぐに反転するなど、まだまだジリ高歩調が続いています。
日本株は日経平均が昨年高値を抜けて、一段高に向かうかと見られる中での小幅調整局面ながら配当落ちをほとんど埋めて堅調です。ここからの日本株の上昇には円安とNY株高、更には国内景気の回復といった条件が必要となります。
短期的なトレンドは株高のシナリオを描くことが可能。つまり、株高のシナリオとして為替は円安傾向を更に辿る。その結果、日経平均は上昇傾向を辿る。
しかしながら円安局面が一旦終焉すると、全体相場は調整場面を迎える可能性があります。つまり為替相場が円安のピークとなりそうなリクルートHDの上場後あたりまでが今回の上昇相場のちょっとしたピークになると見られます。
全体相場の動きは止まると今度は12月上旬まで再び中小型材料株の出番となります。その局面は本年最後の相場の宴となると見られます。穏健な展開を続けてきた材料銘柄があちこちで乱舞することが想定されます。
また、一方通行型の出遅れてきたバリュー株にも活躍の余地があります。
こうした楽観的なシナリオの一方で株価の大幅な下落をシナリオとして見込むことも可能です。株式投資のシナリオライターはどんな小さな視点も見落とさずネタにすることでユニークなシナリオを描くことになります。
株安のシナリオとしては為替は再び短期的な円安がピークを迎えた後、一気に円高に向かう。その結果、日経平均は急落する。といったことですが、現状の円安トレンドを打ち消す客観的な材料は考えにくいのも事実です。
しかしながら、一旦1ドル=105円程度までの円高となるような局面があれば市場に相応に影響すると考えられます。今回は消費税の再引き上げの安倍首相 の判断のタイミングが12月の上旬にあります。そのタイミングでは7-9月の景気が判断材料となりますが、消費税の上げが消費にどのように影響をもたらし たのかをデータで知ることになりますが、足下は消費に相当に影響をもたらしている可能性が個人的には感じられます。最終判断は微妙です。消費税の再引き上 げ観測を前に全体相場は調整気迷い相場となると考えておきたいと思います。
つまり年末までの株式相場については10月中旬あたりまでは強い展開、その後全体相場は12月上・中旬まで調整含みの展開、その間個別材料株にホットマ ネーが入り、マザーズ指数などが堅調な動きになる。消費税の再増税の方針如何に関わらず12月中旬以降は年末高に向けた相場展開が期待され、日経平均は再 び堅調な展開となる。といったシナリオを描いておきたいと思います。
皆さんはいかがでしょうか?
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
かつて私は有名なテレビドラマの監修をしたことがあります。予め頂いたシナリオを持って撮影現場に出向いた記憶はまだ新しく、その際に見た有名俳優の顔 が思い出されます。シナリオがあって役者の演技があり、その演技の結果の映像を視聴者が見て楽しみ、満足したり、物足らず、不満に思ったりするのです。
投資する際のシナリオは基本的には明るいものです。投資は明るい結果を求めて行いますが、暗い場合は負の投資、つまり売りを絡めることになります。
今、まさに明るい相場展開の中でこれから投資しようとする投資家には明るいシナリオが提供されていますが、皆さんは年末までの株式相場ではどのようなシナリオを描いておられますか。
過去1年間の株式相場全体は基本的には日経平均で見て1万4000円から1万6000円のボックス圏で動いてきました。株式相場に影響する為替相場とほぼパラレルに動いた結果でもあります。
株式相場は為替(ドル円相場)とほぼパラレルの関係にありますので、為替が多少でも円高に振れるとなれば全体相場は調整含みとなり、その間は個別材料株でつなぐシナリオとなります。基本的にお金が余っていて行き場のないお金が市場のどこかに回っていきます。
円高から円安へと本来のトレンドに戻ると全体指数の上昇トレンドが復活してきます。アベノミクス相場がまだ生きていて、新たなトレンドを形成しつつある点にここでは注目しないとなりません。
全体相場を構成する主力株や輸出関連のグローバル企業の相場は機関投資家や外国人投資家が主役です。それに加えて日経平均1万5100円を節目に公的資金も加わり、上げトレンドを形成してきたことを忘れてはなりません。
日経平均は昨年12月末の高値水準に並んだところで、まだ先高感が残っています。ドル円相場はこの先、1ドル=110円台乗せが見込まれますが、その一 方で目標達成感も考えられ、そこでは一旦の調整も考えられます。なぜなら過去の円安トレンドもそうした上げ下げのリズムを伴って推移しているためです。
米国の景気動向が今後のポイントにはなりますが、前回の円安期間がおよそ3か月間だった点と変動幅が8.8円だった点が参考になります。
【為替動向】
1)2013年10月7日⇒12月30日
96.6円⇒105.4円 +8.8円 (+9.1%)
2)2014年7月14日⇒10月??日
101.1円⇒110.3円??+9.2円(+9.1%)
前週のNYダウは調整局面を迎えましたが、すぐに反転するなど、まだまだジリ高歩調が続いています。
日本株は日経平均が昨年高値を抜けて、一段高に向かうかと見られる中での小幅調整局面ながら配当落ちをほとんど埋めて堅調です。ここからの日本株の上昇には円安とNY株高、更には国内景気の回復といった条件が必要となります。
短期的なトレンドは株高のシナリオを描くことが可能。つまり、株高のシナリオとして為替は円安傾向を更に辿る。その結果、日経平均は上昇傾向を辿る。
しかしながら円安局面が一旦終焉すると、全体相場は調整場面を迎える可能性があります。つまり為替相場が円安のピークとなりそうなリクルートHDの上場後あたりまでが今回の上昇相場のちょっとしたピークになると見られます。
全体相場の動きは止まると今度は12月上旬まで再び中小型材料株の出番となります。その局面は本年最後の相場の宴となると見られます。穏健な展開を続けてきた材料銘柄があちこちで乱舞することが想定されます。
また、一方通行型の出遅れてきたバリュー株にも活躍の余地があります。
こうした楽観的なシナリオの一方で株価の大幅な下落をシナリオとして見込むことも可能です。株式投資のシナリオライターはどんな小さな視点も見落とさずネタにすることでユニークなシナリオを描くことになります。
株安のシナリオとしては為替は再び短期的な円安がピークを迎えた後、一気に円高に向かう。その結果、日経平均は急落する。といったことですが、現状の円安トレンドを打ち消す客観的な材料は考えにくいのも事実です。
しかしながら、一旦1ドル=105円程度までの円高となるような局面があれば市場に相応に影響すると考えられます。今回は消費税の再引き上げの安倍首相 の判断のタイミングが12月の上旬にあります。そのタイミングでは7-9月の景気が判断材料となりますが、消費税の上げが消費にどのように影響をもたらし たのかをデータで知ることになりますが、足下は消費に相当に影響をもたらしている可能性が個人的には感じられます。最終判断は微妙です。消費税の再引き上 げ観測を前に全体相場は調整気迷い相場となると考えておきたいと思います。
つまり年末までの株式相場については10月中旬あたりまでは強い展開、その後全体相場は12月上・中旬まで調整含みの展開、その間個別材料株にホットマ ネーが入り、マザーズ指数などが堅調な動きになる。消費税の再増税の方針如何に関わらず12月中旬以降は年末高に向けた相場展開が期待され、日経平均は再 び堅調な展開となる。といったシナリオを描いておきたいと思います。
皆さんはいかがでしょうか?
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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