かねてから関心を持って取材をしてきたKG情報(2408:時価554円)の益田社長に浜松町駅近くのカフェにて突撃インタビューを先週末に敢行しました。
先行投資で業績が停滞して直近の株価には勢いがない同社ですが、そのあたりを含めてヒヤリングしてみました。
益田社長いわく、今は先行投資の時期、実験的な新規事業への試みが実を結ぶまでには相当に紆余曲折がありますとの回答。つまり渋谷でスタートした結婚相 談所ビジネスはまだ集客が不足しているとの認識です。認知されるまでにはもう少し時間がかかるとの話。ただ、札幌での人材コンサルビジネスについては比較 的順調に進んでいるそうです。
新規ビジネスの取り組みには時間とお金がかかりますが、それは同社にとってはR&D費用に該当するそうです。
前期に売上の10%、5億円をかけて新規事業の実験をしようとしたのですが、結果としては4%に留まり、今期に残りの6%をかけたということになります。
果たしてこれらの先行投資=R&D投資が実を結ぶことになるのでしょうか。
既存ビジネスの中で将来性のないビジネスを閉めているので、売上高は減少するものの、利益は期初計画をクリアできるとのこと。先行投資の予算は今期使い 切って、来期は使う予定はないもよう。来期の業績はなおも読めないですが、3億円の先行費用がなくなるだけでも業績にはプラスになると期待されますが果た して・・・。
M&Aも案件次第ながら興味を持っておられますので、時価総額40億円を上回る47億円もの潤沢なキャッシュでどこかの企業を買収して業容の拡大を図ることも念頭にはありそうです。
株価は現在550円台で穏健なジリ高歩調を辿っていますが、まとまった売り物は出ないので押し目をコツコツと拾っていくしかないでしょうね。
益田社長によれば何しろ約7割の株が同社関係者で持たれているそうです。もちろん益田社長が48%を保有されていて筆頭株主。ですから割安だからとM&Aを仕掛ける訳にはいかないのです。
今期は上場10周年記念配当10円を含む20.8円を実施。時価は配当利回りで3.8%ほどもありますので下値不安に乏しい状況です。過去の安値で長期 に保有している多くの投資家は今期は4%以上の配当利回りを享受できることになるので売り物もなかなかまとめては出ない状況になっています。
とは言え、流動性がない現状はどこかで変えていく必要がありそうです。
地方都市の中でも新幹線が通り、気候も温暖で比較的恵まれている岡山は首都移転の話題の際にもよく登場します。岡山にはベネッセやサンマルク、林原(長瀬産業が支援)などの有名企業があり、全国的な活躍を見せています。
同社も岡山を代表する企業の一つとして、今後の活躍に大いに期待したいと思います。
(炎)
※このコラムは有料メルマガ「炎の投資情報」9月8日号より抜粋しております。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
先行投資で業績が停滞して直近の株価には勢いがない同社ですが、そのあたりを含めてヒヤリングしてみました。
益田社長いわく、今は先行投資の時期、実験的な新規事業への試みが実を結ぶまでには相当に紆余曲折がありますとの回答。つまり渋谷でスタートした結婚相 談所ビジネスはまだ集客が不足しているとの認識です。認知されるまでにはもう少し時間がかかるとの話。ただ、札幌での人材コンサルビジネスについては比較 的順調に進んでいるそうです。
新規ビジネスの取り組みには時間とお金がかかりますが、それは同社にとってはR&D費用に該当するそうです。
前期に売上の10%、5億円をかけて新規事業の実験をしようとしたのですが、結果としては4%に留まり、今期に残りの6%をかけたということになります。
果たしてこれらの先行投資=R&D投資が実を結ぶことになるのでしょうか。
既存ビジネスの中で将来性のないビジネスを閉めているので、売上高は減少するものの、利益は期初計画をクリアできるとのこと。先行投資の予算は今期使い 切って、来期は使う予定はないもよう。来期の業績はなおも読めないですが、3億円の先行費用がなくなるだけでも業績にはプラスになると期待されますが果た して・・・。
M&Aも案件次第ながら興味を持っておられますので、時価総額40億円を上回る47億円もの潤沢なキャッシュでどこかの企業を買収して業容の拡大を図ることも念頭にはありそうです。
株価は現在550円台で穏健なジリ高歩調を辿っていますが、まとまった売り物は出ないので押し目をコツコツと拾っていくしかないでしょうね。
益田社長によれば何しろ約7割の株が同社関係者で持たれているそうです。もちろん益田社長が48%を保有されていて筆頭株主。ですから割安だからとM&Aを仕掛ける訳にはいかないのです。
今期は上場10周年記念配当10円を含む20.8円を実施。時価は配当利回りで3.8%ほどもありますので下値不安に乏しい状況です。過去の安値で長期 に保有している多くの投資家は今期は4%以上の配当利回りを享受できることになるので売り物もなかなかまとめては出ない状況になっています。
とは言え、流動性がない現状はどこかで変えていく必要がありそうです。
地方都市の中でも新幹線が通り、気候も温暖で比較的恵まれている岡山は首都移転の話題の際にもよく登場します。岡山にはベネッセやサンマルク、林原(長瀬産業が支援)などの有名企業があり、全国的な活躍を見せています。
同社も岡山を代表する企業の一つとして、今後の活躍に大いに期待したいと思います。
(炎)
※このコラムは有料メルマガ「炎の投資情報」9月8日号より抜粋しております。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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