そう、プログラミングされているからです。
それぞれの銘柄の過去の値動き傾向や発表数値の増減に応じて様々なデータがインプットされており、それらに応じて自動的に動くシステムもあります。この 場合、特にファンダメンタルズが分析されたりバリュエーション評価などがされる訳では無く、値動きや板の動向次第で次々と売買の発注がされ、取り消しなど も瞬時にされます。システム売買やHFTは不透明な部分が多く、ものによっては見せ玉や馴れ合い売買の進化系と言えそうなものもあります。
今のような株式市場では公的資金による一時的な売買や、海外投資家のまとまった投資行動が伴わない限り株式市場の値動きは限定的になってしまいます。何 せ市場参加者が少なく、普段動いているのはデイトレーダーをはじめとする一握りの投資家主導の思惑による売買やプログラムで動くシステム売買ばかりですか ら、個別に会社の将来性を評価して投資するなどの手法は無意味な状況で、まあ単なる博打場と言えます。このような市場ではいつまで経っても地に足の着いた 投資家の裾野は広がりません。
取引所は出来高の増加ばかりを目的にせず、一般的な投資家がまとまった中長期の資金を預け入れたくなる市場整備を最優先すべきです。主体が不透明なシス テム売買の増加に限らず、資本市場に株式を公開しているにもかかわらず外部株主を尊重しない、どちらかと言えば発行会社主権の、漫然としたご都合経営に対 して変化を促す施策が必要と思われます。
PBR1倍以下のキャッシュリッチ企業なぞサッサとTOBの対象にされたり、非効率な金を貯め込んだまま株主への分配を渋るような経営陣が交代させられ 易い市場運営をすれば日経平均はあっという間に20,000円を突破します。それこそ時価総額では1990年頃の600兆円を超え、優良企業はその時価総 額を使って世界に打って出られますし、国全体も堂々たる、そして資金潤沢な債権大国への道を歩めるものと思います。
無能なゴキブリ議員が政界にへばり付くための政治制度や、シロアリ役人の生涯を悠々自適にするための行政では無く、一般国民の幸福のため、国富増強のための政治・行政運営をお願いしたい。
さて、この夏が終われば組閣が注目され、消費増税へ向けた議論が盛り上がるのでしょうか。我々は今、日本国の興廃が決まる数年の只中に居ると感じています。
市場についてはまだ暫くは方向感が出辛いと思われますが、9月に入れば否応なく消費増税に向けた対策やGPIFの動向、TPPの交渉進展などのニュースが増えるのでしょうし、主だった投資家も夏休みから戻ってきます。
また米国QE3の方向性や海外の不穏な問題にも進展がみられると思いますから、来月から年末に向けた株式市場にはそれなりに期待もしています。とりあえ ずは、サプライズが無かったと言うだけで理由も不明なままにズルズルと売られているような銘柄は徐々に買いつけても良いかと考えています。
一方で当面の政策としては効果的なものが思い付きません。TPPの進展など大きなイベントが動き出せば良いのですが、取りあえず今の政府に出来ることは 何か?と色々と思い巡らせるものの、私見では若干の円安誘導くらいしか思いつきません。とすると一段の量的緩和でしょうか?下手にやり過ぎては効果が半減 しそうですが。
感覚的には株式市場は下がったとしても、15,000円を割れた辺りで公的?と見られる買いが入るようなら、マーケットはそこを下値と認識して(と錯覚 して?)再度リスクオンに動くのではないかと考えていますが、どうなることやら・・・。マーケットが休んでいるこの夏休み期間中に色々な方針を練っておく のも楽しみの一つと捉えておくべきなのでしょう。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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