前号で掲載した地味株について今回、具体的な社名を明らかにしたいと思います。さすがに地味株だけあって株価は不人気なままのようです。


【東証1部のA社=ヨータイ(5357)】

時価:338円 PER7.62倍 PBR0.44倍
配当利回り2.96%

 時価総額は86.5億円、無借金経営の優良企業ながら知名度は低く、株価は相変わらず人気薄。株価は6月に入って上昇傾向に入ってきましたが、スタート 時点からはまだ10%余りの上昇に留まっており、アベノミクス相場にはまだ乗り切れていない。地味株の典型のような銘柄。果たして今後の株価の行方 は・・・?
 8月7日に第1四半期決算の発表を予定しています。前年同期の経常利益は222百万円。これをどの程度超えられるか(下回るか)に注目です。


【機械セクターのB社=平田機工(6258)】

 ロボット関連銘柄としての平田機工を研究中です。投資家へのアピール不足なのか、それとも実体が悪いのか、今後研究して参ります。借金が222億円と比較的多いのも、マイナス評価になっているのかも知れませんし、業績が不安定なのも影響しているのかも知れません。

 生産設備エンジニアリング会社なので年商自体は460億円と比較的規模が大きいように見られますが、収益水準がポイントです。グローバル指向で着実に成 長しているように見えますが、時価631円はPER10.1倍、PBRは0.34倍、配当利回りは1.98%となっており、バリュー銘柄に甘んじていま す。設備投資関連銘柄ですが、今期の業績が前期の反動もあり大きくマイナスとなる中で株価が低迷している状態です。業績のデコボコが見られますが、果たし て今期の業績は期初計画を上回ることができるのか・・・。
 第1四半期決算を8月11日に発表予定です。前年同期の経常利益177百万円を上回るかどうかをまずは注目したいと思います。


【JASDAQ上場のC社=ナンシン(7399)】

 今期予想PER7倍、PBR0.4倍、配当利回り2.39%の地味株。株価は直近まったく動く気配がなく株主はいらついているだろう。時価総額は、 32.3億円。地味ではありますが、製品性能を高めて他社と差別化しています。8月7日に第1四半期発表を予定。前期は特殊要因で業績が伸びたため、その 反動で今期の業績が減益見通しとなり株価は低迷している状態です。少しでもプラスのサプライズがあれば株価は水準訂正が期待されます。前年同期の経常利益 638百万円に対して今期の第1四半期は3億円程度出れば減益とは言えポジティブな評価が可能です。

(炎)

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