有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
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=「衆議院選挙の後で日本の株式市場がどのように動くか予測が難しいので私が取っている作戦」=
(有料メルマガ第207回・2012/12/18配信号)
※注 2012年12月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
せっかく運用成績が上がり始めたのに、12月の最後にきて、思惑に反してドル円相場が円高に動いて、自分の株式投資の運用成績が下がってしまったら、良 い気分で新しい年を迎えて、来年も努力を積み重ね株式投資においても運用成績を上げていきたいという気分を損ねてしまう可能性もでてきます。
このような運用成績が良くなって来ている時に、迷いが出た場合に私が利用しているのが、ミニマックス・リグレット基準を採用して、自分の性格にあわせて作った投資ルールです。
「ミニマックス・リグレット基準」というのは、将来がどうなるか不確実なとき、またはものごとが裏目に出たときに、自分の後悔が最も少ないような選択をする基準をいいます。
【中略】
そこで、私は自分の性格を考えて、ミニマックス・リグレット基準を採用して投資ルールを作るようになりました。
利益が自分が期待している程度(または期待以上に)出ているとき、予想される出来事、今回で言えば日本の衆議院選挙というイベントしだいで株価が上に行く可能性も大きいし、また下に行く可能性も大きいというときに、どのような投資行動を取るべきか。
投資ばかりではなくいろいろな場面で使われますが、よく『迷ったら半分』という考えをする方がいらっしゃいます。株式投資の例だと、自分が投資した数単 位持っている銘柄の株価が随分上げてきた。平均買値から20%上がってきた。『そろそろ利喰いで反落してしまうかもしれないし、まだまだ上がり続け2倍に なるまで上げ続けるかもしれない。』
そんなときには、迷ったら半分だけ売って利益を確定しておく。それが『迷ったら半分』です。
【中略】
株価は投資家の欲と恐怖によって乱高下します。株に投資して買い値より株価が下がっても、持ち続けたら株価が買い値より上昇することもよく起こります。その反対も起こります。
つまり、損したか利益を上げられたかは、その株を売るまでわかりません。企業の本質的な価値(=資産価値+事業価値)が高い企業を、マスターマーケット (=市場に参加する投資家の総意=自分以外の投資家)の欲と恐怖という感情によってついた株価で、安く手放してしまっては、いつまでたっても資産を成長さ せることは出来ません。
しかし、持っているままでリーマン・ショックの後の私のように投資資金の総額の40%を失う(=減ってしまう)ような目には二度と遭いたくありません。
【中略】
個別の銘柄ならば『迷ったら半分』売れば良いのですが、ポートフォリオ全体で考えると、どのような銘柄を残して、どのような銘柄を売るかということを考えることになります。
【中略】
いつもコラムで書いていることですが、株式投資などの資産運用は自分が幸せになるための手段ですから、そのことで自分が不幸せになっては意味がありませ ん。だから、自分の性格にあった投資ルールを作り、いろいろな状況でルールに合わせた投資行動をとることで、自分の心の負担を軽くすることが重要になるわ けです。
ぜひ、皆さんも自分の性格に適した投資ルールを、自分で作ってください。自分の性格に適していないルールは、きちんと守ることが出来ません。大事な時に、危機に陥ったときに守れないルールを持っていても、意味がありません。
自分の性格は自分にしか分かりません。自分でも分からないことも多いです。しかし一番自分を理解しているのは、自分だと私は考えています。皆さんはどのように考えておられますか。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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