久しぶりに投資クラブで検討中の銘柄です。
日本株をやっている読者の方々には楽しみにしていただいているコーナーです。
それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
平成25年9月度決算の売上高は125.4億円、売上総利益が34.5億円、当期純利益が13.9億円です。
粗利益率27.5%、当期利益率11.1%となっています。
これは例えば同業のパソナでは粗利益率が18.6%、テンプホールディングスでは15.8%であることを考えると2倍近い粗利益率を確保していることになります。
理由は主に若年層中心の採用なので、同業他社と比較して給与支払い(原価)を抑えることができていると言う表れだと考えます。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は50.4%で近年になって急速に良くなってきています。もともと大きな設備投資などがかかる産業ではないために今後も好業績が続くとともに、年々財務内容は良くなると予測されます。
3.ROEが高い会社
平成25年9月期のROEは39.1%です。財務的に大きなレバレッジがかかっているわけではありませんのでこのROEの高さは特筆です。
平成22年9月 22.0%
平成23年9月 5.8%
平成24年9月 40.4%
平成25年9月 39.1%
と極めて高い水準を維持しています。
これは高ROE企業として十分に評価できる水準であると考えます。
平成23年度はイレギュラーな支出があったようですので、通常営業をしていれば、同程度の利益率は維持できるものと考えられます。
4.多額の設備投資が必要でない会社
人材派遣業なので、そもそも多額の設備投資を必要としていません。今後投資する必要があるとすれば急速に拡大する人員を管理するのに必要な内部管理体制の整備などになるでしょう。
こうした人材派遣業のポイントとしては、資金繰り(従業員には給与先払い、派遣先からの回収は後日)に苦しくなる傾向があると考えられますが、キャッシュフロー計算書が開示されていませんのでその辺りの分析は難しくなっています。
おそらく想像では短期借り入れで対応しているものと考えられます。
5.株価
現在の株価は913円(3月13日場中)、予想PER29倍、実績PBR11.5倍という水準です。PBR、PERともに極めて高い水準になっています 成長率が高い企業なのでこうした水準になっていますが、この株価評価をどのように考えるかという所で取捨選択が分かれると思います。
6.その他評価
実際今年のIRフェスタでこの企業のブースを見たのですが、典型的な若くて成長中の会社という印象を受けました。
一方で勢いだけで、内部体制が追いつかないというリスクも十分に感じましたので、好き嫌いの分かれる銘柄だと思います。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
日本株をやっている読者の方々には楽しみにしていただいているコーナーです。
それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
平成25年9月度決算の売上高は125.4億円、売上総利益が34.5億円、当期純利益が13.9億円です。
粗利益率27.5%、当期利益率11.1%となっています。
これは例えば同業のパソナでは粗利益率が18.6%、テンプホールディングスでは15.8%であることを考えると2倍近い粗利益率を確保していることになります。
理由は主に若年層中心の採用なので、同業他社と比較して給与支払い(原価)を抑えることができていると言う表れだと考えます。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は50.4%で近年になって急速に良くなってきています。もともと大きな設備投資などがかかる産業ではないために今後も好業績が続くとともに、年々財務内容は良くなると予測されます。
3.ROEが高い会社
平成25年9月期のROEは39.1%です。財務的に大きなレバレッジがかかっているわけではありませんのでこのROEの高さは特筆です。
平成22年9月 22.0%
平成23年9月 5.8%
平成24年9月 40.4%
平成25年9月 39.1%
と極めて高い水準を維持しています。
これは高ROE企業として十分に評価できる水準であると考えます。
平成23年度はイレギュラーな支出があったようですので、通常営業をしていれば、同程度の利益率は維持できるものと考えられます。
4.多額の設備投資が必要でない会社
人材派遣業なので、そもそも多額の設備投資を必要としていません。今後投資する必要があるとすれば急速に拡大する人員を管理するのに必要な内部管理体制の整備などになるでしょう。
こうした人材派遣業のポイントとしては、資金繰り(従業員には給与先払い、派遣先からの回収は後日)に苦しくなる傾向があると考えられますが、キャッシュフロー計算書が開示されていませんのでその辺りの分析は難しくなっています。
おそらく想像では短期借り入れで対応しているものと考えられます。
5.株価
現在の株価は913円(3月13日場中)、予想PER29倍、実績PBR11.5倍という水準です。PBR、PERともに極めて高い水準になっています 成長率が高い企業なのでこうした水準になっていますが、この株価評価をどのように考えるかという所で取捨選択が分かれると思います。
6.その他評価
実際今年のIRフェスタでこの企業のブースを見たのですが、典型的な若くて成長中の会社という印象を受けました。
一方で勢いだけで、内部体制が追いつかないというリスクも十分に感じましたので、好き嫌いの分かれる銘柄だと思います。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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