株式市場では絶えずポジティブな評価とネガティブな評価が戦いを続けています。市場全体でも個別銘柄でも評価は株価の形成という形で刻々と変化しています。
日経平均は昨年末をピークに調整局面に入っていますが、これまで市場をリードしてきた外国人投資家の考え方がポジティブなものからネガティブなものへと 変わっていないかが評価の分かれ目で、年初からの調整局面はポジティブな評価からネガティブな評価が優勢となったという可能性が感じられます。
今のところNY市場やNASDAQ市場が堅調な状態ですので、ネガティブな評価は新興国市場の通貨不安、新興国経済の先行き不安、円安の修正、影の銀行 の破たんによる中国経済の不安、といった要因が関係しているようですが、極端な不安感が醸成されている状況ではないのですが、日本株には調整ムードが漂っ ています。
かつての調整場面では必ずと言って良いほど市場の根幹を揺るがすネガティブな要因が浮上して上げ相場から下げ相場につながっていますが、売り方が勢いづくほどの状況にはないと思われます。
多くの個人投資家はポジティブな意見に従って投資行動を起こしています。投資した結果、値上がり益などの運用成果が得られていれば良いのですが、インデックスがピークを打つとトータル資産が目減りして、不安感が出て参ります。
現物投資であれば良いのですが、信用取引であれば担保に入れた現物株の目減りと買い建てした株式の値下がりによって担保不足を生じるなどの減少があちこ ちで見られるようになります。信用取引を活用している投資家は資産を形成している最中は良いのですが、逆になると大変です。期待や思惑が外れた場合のリス クが市場に重くのしかかってきて本格的な調整場面を迎えることになる訳です。
昨年はアベノミクスへの期待、オリンピック開催への期待など好材料が続きましたが今年は期待を先取りした市場に不安感が生じる局面となりつつあります。
景気回復への期待は4月からの消費税増税後の不透明感台頭で、しばらくはネガティブな状態となります。消費税増税前の駆け込み需要の反動減が不安感の素になっているのかも知れません。
個別株においてもポジティブとネガティブが戦っている状態が見られます。
株価が上がったからといっていつまでも上がる訳でもなく有頂天になっていると株価は反転下落しますし、下落をきっかけとして調整局面が続くことになります。
個別銘柄の株価が上昇するのはポジティブ100ではなくポジティブ70対ネガティブ30ぐらいの対立がある方が望ましいと私は考えています。ネガティブな意見があるから売りも出やすいのです。ポジティブな意見ばかりでは売買は成立しません。
市場に参加する投資家はポジティブな考え方の持ち主で、企業を応援しようと考えたり自らの分析でポジティブな考えが勝ったから買おうとするのだろうと思われます。
買った株にネガティブな評価が出てくれば売ろうとしますし、ポジティブな評価があっても機械的に売りを出したら、上がったことにより利益を確定しようと 売りを出すことになります。買いも売りもポジティブな評価とネガティブな評価の静かな戦いでありこの戦いの場のような市場で生き抜くには市場全体も個別銘 柄もポジティブな見方とネガティブな見方を天秤にかけての運用に心掛けていく必要があります。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
日経平均は昨年末をピークに調整局面に入っていますが、これまで市場をリードしてきた外国人投資家の考え方がポジティブなものからネガティブなものへと 変わっていないかが評価の分かれ目で、年初からの調整局面はポジティブな評価からネガティブな評価が優勢となったという可能性が感じられます。
今のところNY市場やNASDAQ市場が堅調な状態ですので、ネガティブな評価は新興国市場の通貨不安、新興国経済の先行き不安、円安の修正、影の銀行 の破たんによる中国経済の不安、といった要因が関係しているようですが、極端な不安感が醸成されている状況ではないのですが、日本株には調整ムードが漂っ ています。
かつての調整場面では必ずと言って良いほど市場の根幹を揺るがすネガティブな要因が浮上して上げ相場から下げ相場につながっていますが、売り方が勢いづくほどの状況にはないと思われます。
多くの個人投資家はポジティブな意見に従って投資行動を起こしています。投資した結果、値上がり益などの運用成果が得られていれば良いのですが、インデックスがピークを打つとトータル資産が目減りして、不安感が出て参ります。
現物投資であれば良いのですが、信用取引であれば担保に入れた現物株の目減りと買い建てした株式の値下がりによって担保不足を生じるなどの減少があちこ ちで見られるようになります。信用取引を活用している投資家は資産を形成している最中は良いのですが、逆になると大変です。期待や思惑が外れた場合のリス クが市場に重くのしかかってきて本格的な調整場面を迎えることになる訳です。
昨年はアベノミクスへの期待、オリンピック開催への期待など好材料が続きましたが今年は期待を先取りした市場に不安感が生じる局面となりつつあります。
景気回復への期待は4月からの消費税増税後の不透明感台頭で、しばらくはネガティブな状態となります。消費税増税前の駆け込み需要の反動減が不安感の素になっているのかも知れません。
個別株においてもポジティブとネガティブが戦っている状態が見られます。
株価が上がったからといっていつまでも上がる訳でもなく有頂天になっていると株価は反転下落しますし、下落をきっかけとして調整局面が続くことになります。
個別銘柄の株価が上昇するのはポジティブ100ではなくポジティブ70対ネガティブ30ぐらいの対立がある方が望ましいと私は考えています。ネガティブな意見があるから売りも出やすいのです。ポジティブな意見ばかりでは売買は成立しません。
市場に参加する投資家はポジティブな考え方の持ち主で、企業を応援しようと考えたり自らの分析でポジティブな考えが勝ったから買おうとするのだろうと思われます。
買った株にネガティブな評価が出てくれば売ろうとしますし、ポジティブな評価があっても機械的に売りを出したら、上がったことにより利益を確定しようと 売りを出すことになります。買いも売りもポジティブな評価とネガティブな評価の静かな戦いでありこの戦いの場のような市場で生き抜くには市場全体も個別銘 柄もポジティブな見方とネガティブな見方を天秤にかけての運用に心掛けていく必要があります。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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