なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第37回・2009/9/8配信号)
(前略)
株式投資を始めたころ、リスク管理の必要性を本でなどで学び、損切りのルールやスタイルなどもいろいろ学びました。最初は本を参考に自分の損切りルールを定めました。いまでは、すべての投資スタイルに適用できる損切りのルールなどないと考えています。
本などで「損切り」を学ぶ場合は、その著者がどんな投資スタイルについての方法論として「損切り」を説明しているのかを理解した上で、学ぶ必要があると考えます。自分の投資ルールに取り入れるなら、特にその点を良く確認することが大事です。
短期の投資で、しかも流動性の高い東証第一部の株に投資対象にしている投資家なら、損切りのルールを買い値の、例えば10%と定め、売るときは成り行き注文をするというのは良いルールだと考えます。
しかし、これを流動性の少ない東証第1部や東証第2部の株。更にもっと出来高の少ない新興市場の株でこれをやったら大変なことになります。あっという間 に自分の売りでストップ安になってしまい、自分で自分を葬ることになってしまうでしょう。自分以外の全てのホルダーに大損害を与えます。けしてやってはい けない無茶な行動だと考えます。
また、資産の割安株に投資する、いわゆるバリュー投資家が損切りルールを機械的に定めるのはナンセンスだと思います。機械的に株価が何パーセント下がったら、損切りするというようなルールは無意味です。
その企業が粉飾決算をしていたことが判明し、実際には資産価値が割安でなかったと判明した場合のように、その企業に対する投資判断を変えたなら、値段に かまわず売るべきです。そのようは投資判断を変える必要が無い状況で株価が下がったならば、むしろ割安の度合いが大きくなったわけなので、買い増しをする か、ポジションを維持するべきでしょう。
(中略)
仮に、バリュー投資家がその株を売るときは、より割安な投資対象が見つかって、その投資対象に資金を移す必要があるとか、値上がりし、自分の基準とする割安度が減ってしまったときだと思います。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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