2014年3月期の中間決算発表が続いています。サプライズ銘柄もいくつか見い出せていますがそれらへの対応をどうするか、ここでの運用成果を高めたい投資家にとってはちょっとしたチャンスが生まれています。
前9月期の業績上方修正を発表したMTI(9438)は前回の本メルマガでも取り上げておきましたが、今期も業績も大幅に向上見通しで、しかも中期的な 展望も明るいとあって風向きが大きく変わってしまいました。1000円割れで弱気の意見を述べていた外資系証券や中堅証券はこの決算を見てどのようなレー ティングを出すのでしょうか?
スマホ関連銘柄には業績悪化に苦しむ企業も見い出せますが、ゲームに偏らずに社会的な意義のあるコンテンツプロバイダーとなればイメージは変わります。 同社が取り組むヘルスケアコンテンツやこれから提供予定のコンテンツやサービスが意外な発展につながるとなれば、まだ評価の余地はあるでしょうが、さすが に2000円以上となれば、時価総額は250億円を超え、警戒感も出てくるかと思います。
成長のベクトルをどう見るかですが、サプライズの余韻のなかでどこまで株価が評価されるのかを引き続きウォッチしておきたいと思います。
先週は為替面での円安メリットを享受した企業の上方修正が相次ぎました。例えば、チェーン大手の大同工業(6373)が中間期、通期とも上方修正をして いました。また、食品成形機メーカーのレオン自動機(6272)も円安メリットを享受し、海外市場の拡大を通じて中間期の業績を大きく伸ばしており、通期 の業績も大幅に上方修正しています。
低迷していた株価がこの業績を先取りして上昇していましたが、第1四半期が赤字だったのに、いきなり中間期で大幅な黒字に転じたのはサプライズでした。 下期はやや控え目な見通しのようですが、実体はかなり好転しているように思われます。宇都宮の地味な企業というイメージがありましたが、今期の過去最高益 更新が見えてきました。
あちらこちらに見い出せる業績の上方修正ですが、意外にも地味な企業が好決算を上げています。
業務用厨房機器の中西製作所(5941)もその一つ。中間期の予想売上高92億円を95億円余りに、経常利益2.9億円を5億円へと上方修正しています。下期が主体のため、通期の業績は変わっていませんが上方修正含みです。
キャスターメーカーのナンシン(7399)も地味な業態ながら、中間期、通期とも大幅に上方修正しました。営業利益は減益ながら海外での特別利益計上も あり経常利益は大幅な伸びが見込まれます。期初の今期予想経常利益は8.2億円でしたが、中間時点では13.4億円という水準を見込んでいます。中間期は 9.25億円の実績でした。特別利益の計上は第1四半期時点で明らかになっていましたのでもともと想定されていましたのでサプライズはないのかも知れませ んが、株価は現状の予想EPS127.8円に対してPERが3.5倍となるため、無条件で修正が起きることは目に見えています。
問題は来期以降もこうした数字が上げられるのかという点。短期の株価修正後の動きは来期への会社の取組次第ではありますが、PBRも0.5倍以下でバリュー価値もありますのでしばらくは賑やかな展開を見せると思われます。
キャスターという商材は地味ながら、案外成長の兆しが見えています。地味だった業態が変化しつつあるようにも感じられますが、そのあたりはアナリストの本格取材を待ちたいと思います。
苦境が伝えられるヤマダ電機(9831)やワタミ(7522)などの業績悪化に対して伸びる企業は見出せます。スケールは違ってもそうした伸びていく可能性のある銘柄を地道に探していくことが今後のアナリスト活動の基本です。
今週から来週にかけアイティフォー(4743)、アルデプロ(8925)、ヤマノHD(7571)、アサンテ(6073)、日本精密(7771)とプレゼン出席が続きます。
また機会があれば本メールマガジンでも取り上げたいと思います。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
前9月期の業績上方修正を発表したMTI(9438)は前回の本メルマガでも取り上げておきましたが、今期も業績も大幅に向上見通しで、しかも中期的な 展望も明るいとあって風向きが大きく変わってしまいました。1000円割れで弱気の意見を述べていた外資系証券や中堅証券はこの決算を見てどのようなレー ティングを出すのでしょうか?
スマホ関連銘柄には業績悪化に苦しむ企業も見い出せますが、ゲームに偏らずに社会的な意義のあるコンテンツプロバイダーとなればイメージは変わります。 同社が取り組むヘルスケアコンテンツやこれから提供予定のコンテンツやサービスが意外な発展につながるとなれば、まだ評価の余地はあるでしょうが、さすが に2000円以上となれば、時価総額は250億円を超え、警戒感も出てくるかと思います。
成長のベクトルをどう見るかですが、サプライズの余韻のなかでどこまで株価が評価されるのかを引き続きウォッチしておきたいと思います。
先週は為替面での円安メリットを享受した企業の上方修正が相次ぎました。例えば、チェーン大手の大同工業(6373)が中間期、通期とも上方修正をして いました。また、食品成形機メーカーのレオン自動機(6272)も円安メリットを享受し、海外市場の拡大を通じて中間期の業績を大きく伸ばしており、通期 の業績も大幅に上方修正しています。
低迷していた株価がこの業績を先取りして上昇していましたが、第1四半期が赤字だったのに、いきなり中間期で大幅な黒字に転じたのはサプライズでした。 下期はやや控え目な見通しのようですが、実体はかなり好転しているように思われます。宇都宮の地味な企業というイメージがありましたが、今期の過去最高益 更新が見えてきました。
あちらこちらに見い出せる業績の上方修正ですが、意外にも地味な企業が好決算を上げています。
業務用厨房機器の中西製作所(5941)もその一つ。中間期の予想売上高92億円を95億円余りに、経常利益2.9億円を5億円へと上方修正しています。下期が主体のため、通期の業績は変わっていませんが上方修正含みです。
キャスターメーカーのナンシン(7399)も地味な業態ながら、中間期、通期とも大幅に上方修正しました。営業利益は減益ながら海外での特別利益計上も あり経常利益は大幅な伸びが見込まれます。期初の今期予想経常利益は8.2億円でしたが、中間時点では13.4億円という水準を見込んでいます。中間期は 9.25億円の実績でした。特別利益の計上は第1四半期時点で明らかになっていましたのでもともと想定されていましたのでサプライズはないのかも知れませ んが、株価は現状の予想EPS127.8円に対してPERが3.5倍となるため、無条件で修正が起きることは目に見えています。
問題は来期以降もこうした数字が上げられるのかという点。短期の株価修正後の動きは来期への会社の取組次第ではありますが、PBRも0.5倍以下でバリュー価値もありますのでしばらくは賑やかな展開を見せると思われます。
キャスターという商材は地味ながら、案外成長の兆しが見えています。地味だった業態が変化しつつあるようにも感じられますが、そのあたりはアナリストの本格取材を待ちたいと思います。
苦境が伝えられるヤマダ電機(9831)やワタミ(7522)などの業績悪化に対して伸びる企業は見出せます。スケールは違ってもそうした伸びていく可能性のある銘柄を地道に探していくことが今後のアナリスト活動の基本です。
今週から来週にかけアイティフォー(4743)、アルデプロ(8925)、ヤマノHD(7571)、アサンテ(6073)、日本精密(7771)とプレゼン出席が続きます。
また機会があれば本メールマガジンでも取り上げたいと思います。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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