なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第34回・2009/8/18配信号)
(前略)
自分の経済的実力を超えた投資をしないということは、言葉を変えて説明すると「決定的に不毛な決断を迫られるような株式投資をしない」ということです。
(中略)
何のための資金投入かを明確にしておけば、本日述べる「決定的に不毛な決断」に追い込まれてしまうことは無いと考えています。
私がここで「決定的に不毛な決断」といっているのは、例えて言えば、10階建てのビルの屋上に連れて行かれて、ナイフを突きつけられて「自分で飛び降り ますか、それても突き落とされたいですか。どちらが良いですか。自分で選びなさい」というような場合に迫られている不毛な決断のことです。ビルの10階か ら飛ぶことは、突き落とされても、自分で飛び降りても、命を失う可能性のある、絶対に避けたい行為です。
まあ、いってみれば、すでに不毛な選択肢しか残されていないような追い込まれた状況で、どちらにしても嫌な選択を強制されるような羽目に陥いるようなリスクの高い株式投資は行なわないということです。
普段から、このような不毛な選択に直面しなくても済むように、リスクの管理を行っていくこと(→自分の投資ルールを決めて、きちんと守っていくことなど)で、このような不毛な決断を迫られるような最悪な事態に追い込まれることを避けることが可能になります。
株式投資でいうところのリスク管理というのは「不毛な決断を迫られるような状況に追い込まれる可能性を普段から検討していて、そのリスクを事前に回避する」ということです。
つまり「不毛な決断」を迫られるというのは、それ以前の「普通レベルの決定」において繰り返し間違いを犯し続けたために、最後にその清算を迫られている にすぎない状態です。そんな羽目に陥らない為に「普通レベルの決定」を正しく行なうための管理を、きちんと行なうことが大切です。
不毛な選択を迫られないために私が選択しているのが、資産の割安株への分散投資です。
(中略)
「普通レベルの決定」なら一度や二度の失敗は許されます。そして失敗から学べばいいのです。「自分はいつ、どのようにして、決定をあやまったのか」を分析して、同じ間違いをしなければ良いのです。
信用取引を行なって、市場から強制退場を喰らって、まだ懲りずに信用取引で復讐戦をいどもうというような反省のない人は、同じ過ちを繰り返すことになるでしょう。失敗から学ばない人間は、その後も失敗し続ける可能性が高いです。
「企業を見る目が無い」なら努力して企業を見る目を養っていけば良いだけです。「自分を管理する能力が無い」なら自分を管理する能力を育成していけば良いだけです。両方とも普段のからの努力で培うことが可能です。自分にやる気さえあれば、充分可能なのです。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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