株価の上昇が続くと油断しがちなのは突然の下げ相場の到来。上げるのが当たり前のような展開にまさかそんな下げ相場がやって来るなど考えもしなかった。専門家と称される人たちも強気の意見ばかりでまさかの下げに備えていなかった投資家があたふたする姿は過去にもあったが、株式相場につきものではあります。
この点は経験豊富な皆さんにとっては当然のことなのかも知れませんが、株式投資を始められたばかりの皆さんにとっては、多少戸惑いがあるかも知れません。
年初から上げトレンドが続いてきた株式相場ですが、来年にかけては日経平均が最高値更新するとの見方が各有力専門家の見通しも示されており、筆者としてもまだまだ弱気に傾く必要はないと思いますが、相場には予期せぬ出来事が生じやすい点も忘れてはならないかと思われます。
世界のマクロ経済は複雑に結びついており、金融や為替相場、景気変動など様々な要因にとって株価の変動も生じます。マクロ経済の変動はミクロにも及ぶことになったりしますが、グローバル企業の業績は時に大胆な変動を見せたりもします。
市場ではかつてのリーマンショックのような出来事が起きるのではないかと言われますが、これにはサブプライムローン問題という前兆があったとも言えます。現在は中国不動産市場の膨大な債務不履行による中国経済の混乱が指摘されていますが、株式市場は共産国家での問題としてこのことにはむしろチャイナリスクを避けるために日本にマネーが流入しているとしてポジティブな見方をしています。
懸念材料にはふたをして株価は堅調な上昇を続けている・・。これこそまさにショック安につながる背景にもなります。
株式市場には強気派、弱気派が存在しており、別の言い方では買いと売りが睨み合いながら形成される相場の変動を市場参加者は議論しています。年初から強気派優勢で上昇トレンドを続けてきた主力銘柄を主体とした株式相場ですが、中国や米国などのマクロ経済の先行きが不透明となる中で10月は調整相場の局面を迎える可能性を秘めているのかも知れません。
大地震と株式相場のショック安は忘れた頃にやってくる。
日本株の未来は明るいとは言え、そうした事態に備えることも忘れてはならないかと思われます。
(炎)
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