夏休みに帰省したらおじいちゃん、おばあちゃんが孫にお小遣いをあげる。
これは、ごくありふれた光景です。
おじいちゃん、おばあちゃんからお小遣いをもらったときこそ、子供にお金の仕分け方法を教えるチャンスです。
お金の仕分けの基本は、「1.すぐに使うお金、2.しばらく後に使うお金、3.貯めるお金、4.寄付するお金」に分けることです。
祖父、祖母からもらったお金は1~3に仕分けするのが筋です。
4は自分で稼いでからしなさい、という教育で私はいいと思っています。
祖父祖母は、「自分のために使いなさい」という願いを込めてお小遣いをあげている人がほとんどだからです。寄付をするなら自分でするわ、という話です。
さて、1と2のお金は、預金口座か貯金箱か財布にいれておけばよいのですが、最近はスマホ決済にチャージすることもできますので、現金とチャージを仕分けするのも学んでおくとよいでしょう。
問題は3です。
子供からしたら「貯金しなさいといわれたからするけど、これ何のために使うの?」
という疑問があると思います。
その時には、「選択肢」の話をしましょう。
資産がある人は選択肢を得られます。
例えば、手元に余剰な500万円があれば、車を買う、大学に通う、旅行に行きまくる、運用する、など選択肢が広がります。500万円もあれば、どこかに思い切って移住することもできます。
200円しか持っていない人にはこの選択肢はありません。
とにかく今を凌ぐために働くしかありません。
このように資産を形成することが人生の豊かさに直結します。
もちろん、お金がなくても幸せな生活を送っている人はいます。
ただ、選択肢の多さは、資産を持っている人に軍配が上がるでしょう。
ということで、子供が臨時収入を得たら、お金を増やすことを教えていきましょう。
投資について教えるということです。
億近読者の方なら株式投資を教えたいと思います。
ただ、「自分は短期売買が好きだけど、子供にやらせようとは思わない」という人もいると思います。
正攻法は、長期投資です。
また、「自分は個別銘柄を選択するのが好きだけど、興味持たない人には無理だよな」と思っている人もいると思います。私もそう思います。
表面的なニュースだけでも株式投資はできますが、財務の理解をできない状態で投資をするのは、ギャンブル性が高いと思います。
そんなこんな考えていると、投資信託への投資が理に適っているかもしれません。
いろいろと子供に投資の選択肢をお話してみてください。
「それなら僕は株がいいな」ということならシミュレーションアプリでやってみればいいですし、積立投資をやってみたいなら100円からでもできるので、子供のお小遣いでもできます。
子供に何が合うか、見つけてみましょう。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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