全体相場が波乱となる中で個別株にも多少は影響が出ておりますが、その大半は個々の銘柄の事情によって異なっています。
あれほど25分割前にメディアなどで取り上げられていたNTT株が分割前の高値から10%余りも下落すると保有されている投資家の皆さんの心理状態はついネガティブに傾きがちとなります。
ここでの不安感は発行済み株式の30%余りを占める政府保有株が放出されて民営化されるのではとの議論が台頭していることが背景かと思われます。この話題は以前からあったので、今さらこのタイミングで取り沙汰されるかな?といった印象ですが、過去から今日までの株価水準から長期保有されてきた投資家の皆さんも一旦は分割も終わって売ろうかと思っておられるのかも知れませんので売り優勢となってきたとも考えられます。
政府もJTやNTT株など保有株の上昇で防衛予算等の財源が確保できる訳で、市場に影響を及ぼすような放出は避けたいと思っているでしょうから、ここでの調整が同社株の長期下落歩調に結びつくことはないと思われますが、新たな買い手も少し様子見をしながらの行動に出ておられるもとの拝察しております。
NTT株を中長期スタンスで保有されてきた投資家も短期スタンスで頻繁に売買されておられる投資家もこの局面で多少、強弱感が分かれるのかと思いますが、皆さんのお考えはいかがでしょうか?
株式市場には全体指数に近い、連動型銘柄もあれば、指数とは無関係の個別銘柄が多数存在しております。多くの個人投資家の皆さんにとっては基本的にはお手持ちの銘柄の動向に関心をお持ちかと思いますが、その中には指数とは逆行して低迷状態の銘柄がたくさん存在しています。
四半期決算発表ラッシュの中で様々なサプライズも生じるかと思われます。
株価は変動するから面白い。
明日から始まる8月の株式相場。暑い暑い夏の株式相場を引き続きポジティブにお楽しみ下さい。
(炎)
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