このところの株式相場は強いようですが、本日は3人の投資家が飲みながら語っていたのをメモして見ましたのでご紹介しておきます。
本日登場しますのは3人の投資家、奥ヒロシ、野地伸夫、上地勝明。
それぞれ株式投資家として活動している方々です。
奥「いやー、このところの株式相場は強いねー。去年の12月なんて悲惨だったけどわずか半年で日経平均は20%も上がってきたよ。」
野地「確かにそうだけどね、俺はこの相場は嫌いだよ。何だか日経平均やらトピックスに連動して動く一部の銘柄だけやたら上がっている感じがしてね、面白くない。外人主導の株高なんてね、嫌なんで俺は今、わが道を行ってるよ。」
上地「それは私も同感なんだけど、これも相場。ついていくしかないんじゃないの。相場というのは一種のファッションみたいなものだからね。相場の潮流に竿さしても得しない。ここからの展開をじっくり見守っていきながら持っている株の活躍に期待するしかない。」
奥「なんだ二人ともこんなに相場が高いのに乗れてないんだね。ほとんどの外人投資家さんは、まとまったお金を運用しているからね、ちまちました銘柄なんかは買おうとしない。それこそ誰でも知っている銘柄を買う、それもETFなんかでインデックス投資するからね、だからこのところの株式相場は見かけ上は強いように見えるんだと思うよ。」
野地「そうなんだ。俺は個別株投資で良さげな割りと小ぶりな銘柄だけに特化して運用しているからね、今のような超大型銘柄主体のバブリーな相場ではさほど成果が上がってこない。それでも中には個別に上がってきている銘柄もあるからね、何とかおこぼれは頂戴しているよ。」
上地「野地さんって、昔100万円のお金で株式投資を始めて1億円以上にまでしたという伝説の投資家だったよね。」
野地「そうなんだけど、その話誰から聞いたの?あの時は中小型株中心に企業訪問やら取材までして銘柄研究しながら、信用取引も絡めてある程度集中投資もしていたからね、始めて5年ぐらいでそんなことになったかな。今は割りと地道に割安だと思う銘柄にコツコツ投資しているけどかつてほど成果は出ていないよ。」
奥「そりゃそうだろう。今の潮流は外人投資家が好む銘柄が中心だからね、日経平均やトピックスと言った指数に連動する大型銘柄でないとね、成果は上がらない。マザーズ指数なんてほとんどまだ低迷したままだからね、大半の中
小型株は用なし状態。東証市場改革ではプライム銘柄、スタンダード銘柄、グロース銘柄に分かれるけど主体は外人さん御用達のプライム銘柄だからね。」
上地「去年の4月からだっけ?東証の新市場スタート。最近になってプライム市場の上場基準が満たせなくなってスタンダードに鞍替えした企業が出たりしてまさに混沌としてるね。そもそもプライムになんか残れそうもない銘柄が
1800余りのプライム銘柄のうち200ほどもあるからもう大変。流通時価総額を100億円以上にしないとプライム銘柄として残れないからね。この間までは呑気に構えていた企業も今は基準を満たせないと上場取り止めになるから、もう大変。東証はそんなプライム銘柄に対しては今のうちにスタンダード銘柄への移行を促しているようなのでこの際、スタンダードにこの秋から移行するということを表明した調剤薬局のメディカルシステムネットワークのような事例もあちこちで出てきているね。」
野地「そうなんです。せっかくプライム銘柄として残ると思っていたのにあっさりとスタンダードに行くなんて、俺は許せません。流通時価総額が今、80億円ぐらいでもあっさりと諦めてしまい、せっかく残れると信じていた多くの、投資家の期待を裏切ったら株価は低迷することになるに決まっているよね。」
奥「投資家の信頼を裏切ると怖い。経営者は良かれと思っての決断かも知れないけどそんなネガティブな決断された経営陣は業績の向上で示すしかないよね。でもそんな後ろ向きの対応するぐらいだから業績も悪くなる。決して潰れそうだとか言う話ではなく、たまたま巡り合わせが悪い。東証も企業にとっては酷なことを要求したもんだ。」
上地「全体相場が上がっていても、個別銘柄で運用している個人投資家の悩みはいろいろありそうだね。上がりそうもない銘柄を見切って外人さんが買ってきそうな銘柄なシフトしていかないと駄目、みたいな風潮から今の相場に不満も出てくる。何も個別銘柄にいかなくてもインデックスで良いとなれば株式市場は面白くなくなる。」
奥「でもお互いに株式投資の経験は豊富だからこのままでは終わらないよね。」
野地、上地「そうそう、その通り。相場は巡る。上がっている株なんか糞食らえだ。私たちはわが道を行く。そしてまた億の近道だ。」
コロナでできずにきた3人揃っての酒盛りは株の話を肴に久々に夜な夜なまで続きました。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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