4月は8連騰もあって、よいマーケットといえます。
ディスコ(6146)のように決算後、急騰する銘柄がでてきています。
同社の4-6月のガイダンスは弱いので、意外に思う投資家も多いと思いますが、いま、市場環境が良化し、VIXも16とかなり下がった中で、悪材料と好材料があれば、好材料だけを評価する、そんなよいマーケットになっているのです。
もちろん、地合いが悪くなれば、よい材料が一転、悪材料とみなされてしまうのがマーケットというもの。つかみどころがないのです。
よいマーケットでは、受注が減少しても、悪材料出尽くし。これからよくなる。
悪いマーケットでは、受注が好調であっても、ピークアウト懸念。これから悪くなるのか。そう受け止められ好材料出尽くし。
長期的には、何度も申し上げている通り、カーボンゼロへのインフラ総とっかえという総需要の盛り上がりが今後10年単位で継続するので、上場企業の経営者たちは姿勢が前向きになっているのです。
東証のPBR改革も経営者へのエールだと思えば、PBRを上げる=収益性の向上施策をとるというのが王道で、株主還元と合わせて相応の動きが予見されます。
3Q発表時、村田の下方修正がひどかったのに、株価は反発したりしました。
大局的にみれば、バイオや半導体の業績はコロナ特需の剥落で低迷しているのです。
需要が低迷はしているが、長期で見れば伸びるとみなが考えているので市場は崩れないでしょう。
東証改革のお蔭でバリュー株もよいし、米国の利上げ一服で長期的には利下げのタイミングにはいったので、成長株も長い循環ではよい局面入りした感じです。
明るい話題ばかり取り上げるのはよくないのですが、あえて悪い話題を見れば、やはり格差社会の広がりや人間疎外の状況の広がりでしょうか。貧富の差は広がっているし、機会の平等も十分に保証はされていない。
日本も多くの方々にとっての生活は厳しく、物価は上がるが給料はそれほど上がらない。
経済全体は勢いがないが、一部の上場企業はしっかりとグローバル化の流れについていこうとしている。前述の通り、大型株中心に経営改革が進んでいます。改革による、成長戦略や株主への還元策が期待できる環境でしたね。
生活が苦しいからこそ、投資でおカネにも働いてもらう。生活者にとって、投資と仕事との両立が社会的にも当たり前になって、投資というものに対する抵抗感はどんどんなくなっているのではないでしょうか。
これもよいことなのでしょうね。
ゴールドやビットコインや債券もよいのでしょうが、やはり、期待利回りでいえば上場株は相当に有利なので、わたしとしては、分散の効いた長期投資を推奨しつつ、不安な局面はともに乗り越えようというスタンスでやっていければなあと考えています。
(NPO法人イノベーターズ・フォーラム理事 山本 潤)
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