今週はいよいよ月面開発事業(月に物資を輸送する事業)を展開するispace(9348)が12日にグロース市場にIPOして参ります。
生きているうちにまさか月の開発に関わる企業が株式市場に株を公開するとは思わなかったという皆さんも多いのではないでしょうか。
同社の公募価格は254円(公開時時価総額204億円)で初値を含めて上場後にどのような評価をされるのか興味津々ですね。
同社の業績は前3月期で推定売上高9.8億円、経常利益は113億円もの赤字が予想されていますので直ちには業績面でポジティブな評価はできませんが、月面開発事業への取り組みを推進している点で時代の変化を先取りした企業ということで個人的には人気を集めるものと見ております。
上場時に公募2651万9500株を発行し、67億円を資金調達します。
今期4Qの業績赤字による債務超過分を埋めるために一定額は使われるものと予想されますが、直近3期間の業績推移からは赤字から黒字に転じる時期などがある程度予測もされている可能性もあり、多くの創薬ベンチャーのような赤字の垂れ流しが延々と続くということがないという前提であれば投資する価値はありそうです。
IPO前の公募は100株単位でしかも公開価格254円ですので記念のコイン感覚で入手された方も多いかと思います。
初値での投資であってもさほど最初から高株価にはならないと見られますが、人気化し過ぎた場合は一旦は大きく調整するのかも知れません。
投資家各位の関心が高まり株価の変動も想定される中で上場後は毎夜、ため息交じりに月を見上げる投資家が増えそうな予感がします。
(炎)
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