8月5日以来、途切れてきました今年のIPOですが、9月13日のジャパニアス(9558)という先端エンジニアリング企業の登場からまた再開です。

 令和4年のIPOは2月3日のRecorvery International(9214・グロース)から8月5日のクラシコム(7110・グロース)まで43銘柄が取引されそれぞれに市場での関心を集めてきました。


 悲喜こもごものIPO市場。
 将来、成長する可能性のあるIPO銘柄に関心をお寄せの投資家の皆様も、機械的な取り組みをされている投資家の皆様も、その成果に違いは出ているかと思われます。せっかく申し込んだ公募が当たったと言っても初値が公募価格を割れたりもしますし、一方で人気を集めて初値が2倍以上となったケースも見られます。上場してからも上値を追うケースもあれば、上場後の高値から株価が3か月程度で半値水準にまで下落したりと様々なケースが見出せます。

 令和4年は需給悪もあり昨年よりもIPO銘柄数が少なくなっていますが、その中で登場してきた8月までの43銘柄を以下のように分類してみました。ご参照願います。


1.市場別

 圧倒的にグロース銘柄が多い。
 プライム銘柄はビーウィズ(9216)のみ。

 プライム銘柄:  1
 スタンダード銘柄:9
 グロース銘柄: 32
 その他市場:   1(名証N)


2.時価総額上位10銘柄
 (単位:億円、9月9日現在)/(初値時価総額)

1)ANY COLOR(5032・グロース)/2189(1442)
2)M&A総合研究所(9552・グロース)/958(481)
3)サンウェルズ(9229・グロース)/802(270)
4)日本ビジネスシステムズ(5036・スタンダード)/546(442)
5)EDP(7794・グロース)/404(214)
6)坪田ラボ(4890・グロース)/268(199)
7)ビーウィズ(9216・プライム)/194(181)
8)INTLOOP(9556・グロース)/145(145)
9)ノバック(5079・スタンダード)/125(137)
10)マイクロ波化学(9227・グロース)/121(84)


3.時価総額下位10銘柄
 (単位:億円、9月9日現在)/(初値時価総額)

1)ストレージ王(2997・グロース)/11.1(13.8)
2)セイファート(9213・スタンダード)/14.0(13.6)
3)ASNOVA(9223・名証N)/16.5(23.1)
4)Casy(9215・グロース)/18.9(37.8)
5)ペットゴー(7140・グロース)/18.3(23.8)
6)TORICO(7138・グロース)/22.6(30.9)
7)Recovery(9214・グロース)/27.0(36.6)
8)イメージマジック(7793・グロース)/28.5(64.7)
9)マーキュリーリアルテックI(5025・グロース)/31.0(36.9)
10)エフビー介護サービス(9220・スタンダード)/34.0(41.8)


4.IPO後の株価パターン

1)上場来安値をつけた後に上場来高値をつけた銘柄:19銘柄
2)上場来高値をつけた後に上場来安値をつけた銘柄:24銘柄
3)公開価格も初値も下回っている銘柄:16銘柄
4)公開価格を上回るも初値に対しては上回っている銘柄:2銘柄
5)公開価格も初値も上回っている銘柄:14銘柄
6)公開価格を上回るも初値に対しては下回っている銘柄:10銘柄
7)公開価格を下回り初値と時価が同じ銘柄:1銘柄


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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