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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「着実に増益の割安な小型株も投資対象として検討したい」=
 (有料メルマガ第326回・2015/4/21配信号)

※注 2015年4月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


 どんなに投資環境が良好に推移していても、時としてミスター・マーケットは迷走します。

【中略】

 株式投資でもトレンドフォローのほうが通常は成績が良いことが多いです。ただし大きな波乱が起き、相場環境が激変したときはマイノリティーが大きく勝ちます。マジョリティーが値段に関係なく生き残る為に市場から逃げ出すからです。

 だから、今のような相場ではどのような業種の株が買われて上がっているかを参考に投資対象を見つけることも大事です。また同じ業種のなかから出遅れている銘柄に投資しておくと、同じことを考える投資家の資金が集まってきて出遅れ銘柄の株価を押し上げるので、利益を上げやすくなることも起こります。

 その業種に属する多くの銘柄が高PERまで買われて、買われ過ぎていると感じても、なかなか下げないで上げ続けていても、そのような状況が永遠に続いていくわけがないことを覚悟して、投資対象を切り替える準備をしておくことも必要なことです。

 事前にはどのようなきっかけで、割高まで買われていた業種の株が一斉に崩れて下げだすかは分からないことが多いです。

 英語には『ラスト・ストロー(last straw)』という言葉があります。辞書を見ると、『ついに耐えきれなくなる負担〔行為・事情〕』という説明があります。

 ラスト・ストローは直訳すれば「最後のわら」なんですが、それがどうしてそんな意味になるのでしょうか。

 これは、ラクダに重荷を背負わせます。さまざまな荷物を、もうこれ以上積めないぎりぎりまで積んでいきます。そして、その上に更にわら一本を載せます。そうするとラクダは最後の一本のわらの重さに耐えられなくて倒れてしまうわけです。その最後の一本のわらがラスト・ストローです。だから、その最後の一本のわらが、「ついに耐えきれなくなる負担」という意味になるわけです。

 しかし、注意すべきことは、この最後のわらだけがラクダが倒れた本当の原因ではありません。確かに、その最後のわらを載せることによってラクダは倒れました。でも、ラクダの背に何も積載されていなければ、たった一本のわらが載っても、ラクダは何も感じなかったことでしょう。

 つまり、ラクダが倒れた「原因」は、それまでラクダの背中に積載されていた荷物の全量プラス一本のわらだということを忘れてはならないわけです。一本のわらは原因ではなくラクダが倒れたきっかけにすぎません。

 私たち投資家もその業種の多くの銘柄が割高になるまで買われ過ぎていると感じたら、何がラスト・ストロー(=きっかけ)になるかは分からないので、他の投資家に先んじて、その業種から撤退して逃げ出す準備をしておくことも大事です。

 欲をかきすぎて『もうちょっとの間は大丈夫だろう。もう少し稼ぎたい』などと欲張りすぎずに、もうこれだけ稼げたから充分だと判断して、その業種から撤退しはじめることも大事です。そして、まだ逃げきっていないうちにラスト・ストローが積まれた瞬間が訪れてしまったら、一気に逃げる瞬発力も必要になってきます。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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