皆さんは昔話の3年寝太郎の話を耳にされたことはありませんか。
ざっくり言うと3年寝ていた太郎が目を覚ますと大活躍をするという話ですが、株式市場にもそんな株は多いようです。
多くの投資家はなかなか目を覚まさない3年寝太郎株に業を煮やして売ってしまい、その後目を覚まして大活躍をする驚くような株価暴騰で悔しい思いをされたりします。株価が下げ続けるとどうしても嫌気がさしてそうした行動に出てしまいがちです。
一旦目が覚めるとこれまでの沈黙がうそのような株価変動になり手がつけられないといったことが起きます。果報は寝て待てとも言いますが、株式投資で成果を得たい投資家には、忍耐が求められるということでもあります。
日本の株式市場には「3年寝太郎株」が様々に存在していますが3年というのは極端な事例ですが、1年や2年はざらにあり、株価の下落トレンドをじっと眺めている必要があるというのが現実です。
本日はそんな3年寝太郎株をピックアップして目を覚ますには何が必要なのかを考えてみたいと思います。
そういえば最近は睡眠障害の話をよく聞きます。味の素のグレナやヤクルトのヤクルト1000が睡眠障害に効果があるなどとされ株価が堅調。そうした睡眠障害は皆さんが保有されている3年寝太郎株を目覚めさせるのが一番かと思います。
【3年寝太郎株の事例】
1.多摩川HD(6838)時価691円
再生可能エネ関連、5G関連、防衛関連などと囃す声はどこへやら2020年につけた高値4480円から下げ続けること2年半近く。7月4日に670円の安値までついて反転上昇の兆しはあるが、まだ眠りが足らないのか700円台までついた後にまた上値が重い展開。時価総額40億円は業績悪の中で致し方ないのか、それとも一緒に寝てしまった投資家が目を覚まして信じられないような大活躍を見せるのか、早く目を覚ませ!と声掛けしても多摩川河川敷で寝たまま起きてこない太郎は、本当に3年寝たままなのだろうか。
2.日創プロニティ(3440)時価549円
2021年1月の高値1350円から1年4か月も眠り続け1年4か月寝太郎株となった同社がようやく眠りから覚めようとしている。
ソーラーのまばゆい陽ざしにいつまで寝てるんだという有力投資家の叱咤激励の声を聞いたのかやる気を出そうとしているのかはともかく、まだ起き抜けの状態。寝ても寝ても目が覚めず、高値づかみした投資家は投げまくり、もう投げる株もない筈だが、眠りから覚めて手がつけられなくなってからこの3年寝太郎株の良さに気が付かれるのかも知れません。
寝ながら日々創造?夢の中で蓄えてきたアイデアをひっさげて大暴れしてほしいものです。
3.サイネックス(2376)時価593円
地方創生をテーマにした会社でそんなに悪い会社ではないのに人気がなく2020年の950円高値から2年ほど寝たままの状態。いつになったら目が覚めるのか投資家の呼びかけにまったく応えとしないがここに来て眠りから覚めようと新体制を構築したらしい。まさか700名もの同社従業員も眠ったままという訳ではないだろうから、この眠れる獅子が大きく吠え出す時期もあって当然。ITに強いIR担当者、経営戦略室長からのメッセージや活発な活動に光明を求めることにしたい。
4.J-MAX(3422)時価638円
2021年3月の高値1208円から6月安値524円まで下げ続けること1年3か月。旧社名の丸順をJ-MAXに7月に変更し眠りから覚めるように呪文をかけたのが奏功したのかこのところの株価は右肩上がりの展開。ボトムから100円上がったからと言って眠りから覚めたとは言いにくいがやっと背伸びした程度と言えそう。自動車用金型、プレス部品の有力企業なのは言うまでもない。岡山に新工場建設。そろそろ本格的に活躍するタイミングか。
(炎)
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