今週(12月6~10日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で408円20銭上昇し(率にして1.46%の上昇)、2万8437円77銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。
今週の株式相場は、日米ともに回復しました。
5日(日)に、米バイデン政権のファウチ首席顧問が、「オミクロン型の重症化リスクはそれほど高くないようだ」との見方を支援したこと、中国の中央銀行である中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き下げることを発表したことなどを契機に、6日(月)の米株式相場は大幅に上昇。NYダウは前週末比646ドルの大幅高となりました。
さらに、NYダウは7日(火)も前日比492ドル高と続伸。これを受け、日経平均株価も、7日に前日比528円高と大幅に反発。8日(水)も同405円高と続伸しました。
しかし、9日(木)(同135円安)、10日(金)(同287円安)と利益確定売りに押されました。
オミクロン型の感染拡大への懸念はかなり薄れたとみられますし、中国も景気下支えに向け、政策を微修正しつつあるようです。
一方、FRBは本格的に「インフレ抑制」に向け、政策を転換したとみられます。本日発表予定の米国の11月消費者物価指数(CPI)によっては、FRBのテーパリング加速観測が浮上しそうです。
株式市場では、業績が好調な企業を選別する動きが強まるものと予想します。
(水島寒月)
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