今年も都道府県魅力度ランキングが10月9日に発表された。
この調査はブランド総合研究所が毎年行っているもので国民の関心が高いからと例年、メディアが喜んでこの結果を発表する。
ブランド総合研究所が調査するだけにこのランキングの意図するものは各都道府県の知名度やブランドが背景になっていると思うがはっきり言って結果はどうでも良い。
恐らくは観光客をそこに誘導しようという意図があってのランキングなのか。
いつものように1位は北海道(点数は73.4点)で13年連続。2位となった京都府(56.4点)や3位の沖縄県(54.4点)を大きく点数で引き離している。意外にも4位は東京都(47.5点)とのこと。
上位への関心もさることながら最下位の方が話題になる。
昨年はあのU字工事の故郷で有名な栃木県が最下位、つまり47位に甘んじたが今年は茨城県が栄えある最下位となった。
因みに昨年最下位だった栃木県は41位にランクアップ。私の故郷である佐賀県が46位という位置に落ち着いた。
筆者は茨城県に住んではいないが、最近、地震地帯となりつつある千葉県北西部に住んでいる。地震地帯という意味では茨城県と千葉県は競い合っている感じがするが千葉県の魅力度ランキングは昨年の21位から12位へと大きく躍進し9つもランキングを上げたのだから不思議な印象がある。
千葉県と比べてお隣の茨城県は公園施設がとても充実していて好印象。とりわけ茨城県には未来都市とも言える研究学園都市としてして有名なつくば市が筑波山の麓に位置しており、茨城県の魅力度を高めてくれる。特につくばエクスプレス(秋葉原とつくば市を結ぶ都市型高速鉄道)が開通してからの茨城県はその魅力を高めている。
茨城の県庁所在地は水戸市だが、思い切ってつくば市に移転してはどうだろう。筑波大学を中心にした計画的な都市であるつくば市には頻繁に足を運んでいるが道路は京都市に似て碁盤の目のようで、広々とした道路と街並みは北海道の札幌という雰囲気もする。国際的な都市であり欧米からの研究者など外国人の居住者も見かけるのも特徴である。
社会インフラが整った街、つくば市を中核にした茨城県が最下位というのは筆者としてはとても信じられないが、できればこのつくば市に県庁所在地を移転させ世界の知能が集まる茨城のイメージをアピールしてはどうだろう。
なお、以前もお伝えしたかも知れないが、このつくば市にはロボットスーツHALで有名なCYBERDYNE(7779)という筑波大発のベンチャー企業が本社を構える。同社がビジネス展開する医療用のHALは既に世界中で普及が始まっている。日本発のサイバニクス企業として同社は自ら魅力度を高め、茨城県の魅力度も高めようとしている。
更に筑波山の麓の街である筑西市には電解銅箔の有力企業、日本電解(5759)の本社がある。同社は今年6月にマザーズ上場を果たした企業で技術指向。EV自動車、スマホなどのリチウムイオン電池向けなどに次世代の高機能電解銅箔を提供し存在感を高めようとしている。
魅力度最下位の茨城県がこれらのグローバル企業の成長で最下位から抜け出しイメチェンする日も近いと期待される。
(炎)
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