緊急事態宣言が出た昨年春から既に1年半。あちらこちらでリモート業務が立ち上がっていますが、中には「○○さんはリモートです」というと、「あいつは、また休んでるのか?!」と応える社長や管理職が結構居らっしゃると聞きます。組織の大小にかかわらず。

 当然、社員は委縮してリモートもせず、休みも取らず、如何にも働いているパフォーマンスを演じるようになります。

 一概にリモートが良いとは言いませんが、コロナ禍によって働き方や働く人の考え方も大きく変化しています。これからは幾らかでもリモートが出来ないなどと言う会社には優秀な人材が集まらないと言ったことも出てくるのでしょう。

 仕事が増える成長企業は(無理をするため)どこかに必ずブラックな側面が出てしまうと考えていますが、過去の経験からも、単なるパワハラ的なブラックでは無く、経営においてもブラックな思想が入り込まない社風を持つ組織は、時間外労働が多くてもブラックさは感じられず、忙しくとも社員はおおらかに働き、業績も伸び易い傾向がありました。

 加えて、キーエンスが代表例でしょうか、貢献度がきちんと待遇に反映される組織は伸びています。業績が上がらないのは経営の責任なのに、経営者(役員)の報酬をそのままにコスト削減や従業員のリストラばかりに熱心だったり、一部の社員にばかり無理をさせ業績を維持している会社は、一時的には業績が良くなっても長続きしないようです。


 さて、何時になったらマスクが取れるのでしょう?
 族議員、厚労シロアリ、医師会の超合金(腐敗)トライアングルが機能しているうちはマスクをとれないし、日本経済(特に弱者)が立ち直るのは難しいと感じます。

 そんな中で日経平均株価は、いよいよ2月の高値を奪還しそうな動きとなっています。
 企業業績面で当時との違いは、米中を中心とした経済の急回復期待から、この半年で、第一四半期決算を受けて国内企業業績の回復期待へと移っている辺りかと思います。専門家による足元のEPS予想は2,160円~2,200円の水準です。今のバリュエーションは高くも低くもないレベルなのでしょう。


 総選挙に向けた景気対策期待や超低金利の維持などを踏まえれば、2月高値30,467円を超えても驚きはありません。プライム市場に残るうち、好業績銘柄については個別物色が続くと考えて、多少株価が上がっても中々売る気になれません。

 良いブラック経営で業績を伸ばす企業を探すのが投資家の仕事であり、目先の材料や業績の浮沈では無く、経営の観点から投資先を探す努力はビジネスパースンとしても、とても良い勉強になります。


(街のコンサルタント)


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