私は今年の秋相場を売り飽き相場と称して先般のYoutube炎チャンネルでもアピールさせて頂いた。
売り飽きでボトムを打ったかと思うと株式相場は反転上昇の気運を高めTOPIXに至っては早くも年初来高値を更新。TOPIX優位で出遅れ気味だった日経平均もソフトバンクG(9984)はなおも頭重い展開ながら週末は2万9000円台まで戻ってきた。この先の展開も3万円台乗せ期待が高まっている。
その背景は政治体制のホットな変化にある。菅首相の総裁選不出馬が伝わると一気に株式相場は盛り上がってきた。反応は全体相場、つまりコアとなる指数に反映された。出来高のない個別銘柄は放置の状態だが、追って個別銘柄にもフォローの風が吹くことになりそうだ。
コロナ感染者の話題ばかりだった各メディアの報道に自民党の総裁選の動向が加わってきたとの印象があるが、それに呼応して株価が躍っている。
自民党の総裁選がここしばらくは話題の中心となりそうな中で、その結果の見極めをする前に全体相場は上昇トレンドを描く可能性を多くの投資家が感じ取ったものと推察される。
前号の月曜版「億の近道」でお伝えしたように高市早苗議員の総裁選出馬が先行して報道されたが、その段階では菅首相の不出馬は伝えられていなかった。更には、それに安倍首相の推薦が加わり、最大派閥の細田派への協力呼びかけがなされるとの見方もあり、俄然メディアも無視できなくなった。
インターネットメディアでは高市議員の過去の議員活動や政策方針(サナエノミクスと称される)、人となりなどが盛んに紹介されている。一方、NHKをはじめとした旧来メディアは高市議員の総裁選出馬について取り上げたくない様子。とは言え、これからは各メディアが取り上げることになるだろう。
岸田、河野大臣の出馬に加え、石破氏の名前も出ているが実質的な焦点は3名に絞られたと見られる。とりわけ高市議員へのフォローの風が吹き始めたと言える。筆者としては語学堪能の視点で河野大臣か高市議員が適任と見るが、誰が新総裁に就任するかはともかく、コロナ禍での対応批判で支持率を落とした菅政権から変わるという事実で言えばピンチだった自民党が総選挙で勝利する方向性が見えてきたと言える点を評価したい。
筆者が想定したように今年の秋相場は政治の季節の中で各総裁候補者の政策提言などで株価が躍ることになりそうだ。とりわけ新総裁となる方の政策が関心事となると見られる。
皆さんとともにその行方を見守ることにしていきたい。
(炎)
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