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FAを考える その2

2021/08/30 20:33 投稿

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 前回は、ここ数年の動きとして、金融機関(主に証券会社)から営業マンが続々とIFA(独立系投資アドバイザー)へ流れ込んでいると書きました。


1.オンラインの発達により(オフィスに居なくとも)データや金融情報の取得が容易になったこと、
2.仲介業で扱える金融商品の幅が広がったこと、
3.証券会社では相変わらずのノルマ営業が続いていること等々、

様々な要因から自由な働き方を求めて人材が移動し易い時代になっています。


 特に1.と、3.の要因が大きいようです。

 大手証券会社ともなると日々の株式の売買や売出しなどの営業は当たり前のこと、新旧の投資信託の募集、毎月数種類出てくる新たな債券(仕組債など)の販売、ラップ口座の新規獲得などなど、毎月6~8種類くらいの締め切りがある商品にノルマが課されており、「商品毎に2~3日(の締め切り)で消化しなければならず、落ち着いた営業など出来ない」と言う声をよく聞きます。

 兎に角、稼ぐこと(会社の方針によるノルマ)が最優先ですから顧客の利益など二の次、三の次となり易く、「貯蓄から投資へ」「投資家保護を優先」と言った当局の掛け声が虚しく響きます。

 現状を考えるに、無理な営業をせず歩合(出来高制)で稼ぐと言う働き方が増えるのも理に適っている訳です。


 FA(フィナンシャルアドバイザー)の認知が最も進んでいるのがイギリスで、欧米では沢山のFAが活躍しています。1970年~1980年代には一時、定額報酬のFAが広まったものの、その後は(FA収入が中々増えないなどの理由で)人気が無くなり、販売した商品の利益の一部をキックバックで得る(複合型の)仕組みへと徐々に変わっているようです。


 さて、このような環境下で如何にして良い金融マンやFAを探せば良いのか?

 まず大手金融機関はネームバリューと信用力こそ高いですが、銀行でも証券会社でも、大手と中小とで個人の取引(サービス)ではそれほどの違いはありません。詐欺的な経営をしていない限り顧客資産は様々なルールによって分別管理されていますから、仮にその会社が潰れても資産は守られます。
 ※特殊な商品については資産が毀損したり換金に手間取ったりすることもあ  ります。

 オンラインを除けば、個人にとり、どちらかと言えば中小規模の金融機関の方が使い勝手が良いのではと考えています。大手と比べて「経営費用が少ない=ボロ儲けしなくとも大丈夫」または「痒い所に手が届く」という風な考え方からです。


 証券会社で言えば、

1)次から次へと(顧客意向を無視して)様々な商品や頻繁な売買を勧めてこない
2)似たような金融商品(仕組債とか)を繰り返し勧めてこない
3)顧客の利益のために売買を手控えるよう提言することがある

と言った印象が得られる担当者なら良いのでしょう。


 一方のFAにつきましては、歩合狙いを強く感じる営業マンか否かに注意すれば自分のアドバイザーとして適任か否かが分かります。手数料率の低い商品なども色々と提案・説明してくれて納得を得られるFAがベターであり、似たような(期間数か月程度の)仕組債を繰り返し勧めてくるようなら余り好ましくないと考えられます。

 理想的なのは、億近で水曜日に執筆されている小屋さん(株式会社マネーライフプランニング)のような方に相談されるのが良いですし、相談し易そうなFP(フィナンシャルプランナー)を探しても良いです。それなりに費用は掛かりますが、手持ち資金の額など気にせず、例えば「数時間の相談で幾らですか?」と聞いてみるのが良いです。

 大手金融機関に勧められるままに金融商品を買ったら知らぬ間に数%以上も手数料を抜かれている・・・、なんてことを考えれば安いものです。
 また、相談の場で早々に商品を勧めてくるようなFAやFPなら注意しましょう。明らかにキックバック狙いでしょうから(^^)


 投資は勿論のこと、アドバイザー選びにしても多少の失敗は良い経験になります。投資に詳しく無い方なら、まずは少額からトライ&エラーを繰り返しながら身に着けていくのは大事なことです。

 この春以降は株式市場が不安定な状況にありますが、低金利の環境はまだ暫く続くものと予想しています。「将来性があるのに売り込まれている」銘柄を探し、慌てず少しづつ資産を積み上げることを心掛けていただければ。


 「労せず、誰かに勧められて直ぐに儲かる」などと言うことは無く、「直ぐに損する」ことは頻繁にあります(笑)。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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