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投資家Sの今週の注目銘柄 エムスリー【2413】

2021/08/27 23:35 投稿

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 皆様こんにちは、投資家Sと申します。
 創業(1964年)半世紀を超える投資日報社が、毎週月曜・木曜に発行を行っております、”投資日報α”(月曜版)に”投資家Sの今週の注目銘柄”を連載しております。


 日経平均株価は先週末に年初来安値を更新しました。

 筆者は8月の株式市場には弱気の方針で臨んでおり、株価下落を前提としたポートフォリオを構築しておりました。

 8月上旬までに、秋以降に回復が見込めない銘柄もしくは、回復が遅れる可能性の高い銘柄を手放して、コロナ拡大でも業績影響が小さい銘柄を残しております。

 先週の本欄でお伝えしたイー・ガーディアン【6050】は正にそのような銘柄であり、今期最高益・来期も順調に成長する可能性が高いと考えております。

 個人投資家が株式投資を行う際には自己資金での投資となる為、第三者に対する説明責任が有りません。これは良い面も有れば悪い面も有り、良い面としてはこれだと思った銘柄の含み損を気にしなくても良い、悪い面としては自らが気づかない・行動しない限りは、ポートフォリオが変更される機会が無いという事です。

 行動を行うきっかけとして有効なのは、定期的に記録を付ける事です。

 筆者は下記の3点を実行しております。

1)毎週自身のポートフォリオの内容を書き出してみる。(基本は週末に行う)
2)保有している銘柄に対して毎回コメントを書く事
3)売買を行った時はその理由を記載する

 この3点を実行すると、衝動的な取引を減らす事が出来る効果が有り、さらに当初どのような考え方で株を購入したのかを忘れずに済みます。

 株価が下落している時に見直しを行うのは少々憂鬱な気分となりますが、現実に目を向けて定期見直しを行って行きましょう。


 今回は、先月末に決算発表を行った昨年の主力銘柄、エムスリー【2413】を取り上げております。今年1月で一旦大きなトレンドは終了してしまいましたが、成長のペースは寧ろ加速しており、時間の経過と共に再度の上昇が期待出来る銘柄です。


■投資家Sの今週の注目銘柄 エムスリー【2413】


 製薬会社のマーケティング支援事業を中心として、医療ポータルサイトm3.comの運営を行うエムスリー【2413】は、7月28日に第1四半期の決算発表を実施、売上高は前年同期比30.8%増の464.0億円、営業利益は2.2倍の246.5億円となり、大幅な増収・増益を達成した。

 一方で決算発表翌日の株価は冴えない動きとなっており、寄付は前日終値を下回る7,285円のスタートとなり、一時7,035円まで下落する展開となった。
 この動きはいわゆる好決算“織り込み済み”となるが、決算後に公表された決算説明資料を読み込むと、同社の成長が高いレベルで継続している事が示されている。

 第1四半期の連結業績は、6月に香港市場に株式新規公開(IPO)を行ったMedliveの支配喪失に伴う利益が100億円計上されており、前期比で大幅な増収・増益となったが、IPOによる利益を除いても前年同期比38%の成長となっており、直近5年間の平均成長率となる23.7%を上回る成長ペースとなっている。

 セグメント別の内訳を見ると、マーケティング支援が主力となるメディカルプラットフォーム事業の売上は39%増、海外事業の売上は54%増をとなっており、コロナ禍による非対面需要と海外事業の好調が成長の原動力となっている。

 筆者は、今年1月に同社の株価が10,675円の上場来高値を付けた時に、3~5年分の成長を織り込んだと考えていたが、足元の成長ペースは過去5年平均を上回っており、想定よりも株価反転の時期は早まると考えている。
 その理由は、MR(医療情報担当者)関連費用に占めるインターネットを活用した金額は全体のわずか3%、金額にして約500億円程度に留まっており、今後製薬業界のDX化が進む事で全体費用は低下しても、ネットを活用したMRは2,000~3,000億円に拡大して行く事が予想されている。

 この分野で圧倒的なポジションを築いている同社は、リーディングカンパニーとして今後も業績を拡大させる可能性が高い。さらに、日本国内で培ったビジネスモデルの海外展開も積極的に行っており、前述のIPOは同社のビジネスモデルを海外展開した成功例となる。

 エムスリーがMedliveに投資を行った金額は12億円、IPO当日の終値時点での持分評価は約1,200億円となっており、自社の時価総額だけでなく、投資でも100バガーを達成している。
 エムスリーはスタートアップ企業への投資でも結果を出しており、“日経平均採用銘柄で唯一の成長株”といわれる所以がここにもある。


 アフターコロナの株式市場においても同社に注目しておきたい。


(投資日報α2021年8月2日号掲載)


(投資家S)


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  トレース合同会社 社長
  株式会社投資日報社 専務取締役
  大学卒業後、2004年から証券会社にてFXの仕事に従事。
  以後、14年間に渡り、営業・企画・トレーディングの最前線で活躍。
  リーマン・ショック・ユーロ危機・Brexit等々の並居る大相場の中、裏方として市場の最前線で指揮を取り、FXの表も裏も知り尽くす。
  2018年秋、11年間勤めたマネックス証券を退社して、暗号資産(仮想通貨)の交換業者となる、株式会社ディーカレットの立ち上げメンバーに加わる。
  2020年5月に、相場道を究める為に同社を退職。
  個人投資家として株式投資を行いながら、投資に掛ける時間が限られる兼業投資家の方に有益な情報を届ける為、株式について日夜分析を行っている。
  日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)
  相場に対するモットーは、「利食いたくなったら乗せろ」

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 今回ご紹介したエムスリー【2413】はYoutubeでも解説を行って
おります。
 https://youtu.be/6u-6-TnHOjk


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