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株の玉手箱 生産性向上を鑑みての見直し買いに期待

2021/08/11 11:51 投稿

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 本日はコロナ禍により売られた、見直し買いが期待できる既存成長銘柄をご紹介したい。


◆フレアス(7062) [マザーズ]


【事業紹介】

 あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービスや訪問看護サービスを提供する。マッサージ事業は全国に約90の事業所を構えるまでに成長した。
 ベテラン施術師による研修制度と厳しい品質管理体制のもと、全国350名を超える直接雇用のあん摩マッサージ指圧師(国家資格)が働いている。

 高齢者など自力で病院に通うのが難しい方の住まいに国家資格を持つマッサージ師を派遣し、関節拘縮の軽減などの高度な医療マッサージを行っている。
 星野リゾートが運営する宿泊施設への派遣も手掛けるほか、看護師による訪問介護事業も展開。

 鍼灸マッサージ師として在宅マッサージの事業を山梨県でスタートした。

 その後、2002年4月に訪問マッサージ事業を事業目的とし、山梨県甲府市に「有限会社ふれあい在宅マッサージ」を設立。翌年2005年4月「株式会社ふれあい在宅マッサージ」に組織変更した。

 2011年3月、東京都に東京本部を開設し、4月に「株式会社フレアス」に商号変更した。

 2017年4月、「株式会社星野リゾート」と業務委託契約を締結し、ホテルブランド「界」でのマッサージサービス提供を開始。翌年には、星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」でのオイルマッサージ(VINO SPA)サービス提供も開始。

 マッサージや看護といった人と人とがふれあうサービスを届け「ふれあいで明日を拓く」ことが、社名の「フレアス」の由来。

 強みはマッサージ師の教育制度が充実していること。
 親方の技を見て技術を習得するのが当たり前のマッサージ業界において、初年度に100時間の研修期間があり珍しい。

 医療マッサージ事業は積み上げ式のビジネスでもあり、利用者が増えるほどにマッサージ師が効率的に顧客の住まいを訪問できるため、利益率の改善余地も大きいと言える。

 在宅マッサージは、医療保険サービスとして、主に重度要介護者など、いわゆる寝たきり状態の高齢者に対する身体機能の改善に資することから潜在的な需要が大きい。

 国家資格を有するスタッフが施術するマッサージにおける業界では、首位もシェアは3.7%程度に過ぎないために、継続成長が期待できる。更に星野リゾート等の法人と直接契約する新規事業として、ラグジュアリー分野へのアプローチも強化し拠点網の拡大に入っている。


【業績確認】


 5月14日に業績を発表。
 5月12日に既に、21年3月期の連結経常利益を従来予想の6600万円から1億200万円(前期非連結は1億1900万円)に54.5%上方修正しており、減益率は44.5%減から14.3%減に縮小した。

 前回発表予想における売上高は、新型コロナウイルス感染拡大の影響について、2020年5月25日付の緊急事態宣言の解除より改善基調にあったことから、2021年3月期中は影響が継続しながらも立入制限されていた介護施設の段階的な再開を見込み、影響は徐々に縮小するものと想定したが、一部の介護施設への施術訪問が再度困難な状況となり、マッサージ直営事業におけるサービス提供回数(鍼灸サービスに係る回数を除く)は、前回発表予想の640,429回と比べ27,313回減少し、613,116回(前回発表予想比4.3%減)となることを見込んでおり、その結果、今回発表の21年3月期の売上高は、前回発表予想に対して209百万円減少し、3,672百万円(同5.4%減)となった。

 利益面においては、社内管理体制の見直しによる経営効率の向上等により販売費及び一般管理費を削減すると共に、マッサージ直営事業においては、業務委託費の減少、新規採用関連費用の削減に努めた。また、施術者1人当たりの日次生産性向上を図り、マッサージフランチャイズ事業においても、従来型である対面での営業や研修は実施出来なかったものの、オンラインによる面談や研修等を実施してきたことに加えて、人材募集時の媒体費用の抑制を行なうなど、経費削減に努めたことにより、減益率の縮小に繋がった、とのこと。

 なお、次回決算発表は8月16日を予定している。

 7月26日にはロービジョン(全盲ではない視覚障害者)患者の支援を行うViXionと代理店契約を締結し、「暗所視支援眼鏡ウェアラブルデバイス(MW10)」の販売を開始したと発表しており、株価はこの発表を好感していると思われる。

 同デバイスは、低照度高感度カメラで捉えた像を明るい映像としてディスプレーに投影するほか、広角レンズを使用し、視野狭窄の人により広い視野を提供するデバイスである。


 株価の推移は、昨年4/6に451円の公開来安値を付けたが、その後は順調に下値を切り上げ、足元は今年2月高値の1260円を窺う動きとなって来ており、今後の株価上昇に期待がかかる。


(あすなろ産業調査部 藤井勝行)


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