今週(7月26~30日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で264円41銭下落し(率にして0.97%の下落)、2万7283円59銭で取引を終えました。4連休前の7月19~21日の3日間が455円08銭の下落となったことに続き、2週連続の下落です。
米国株の強さと比較した日本株の不甲斐なさがすっかり定着した感がありますが、日本の連休中に米国の株式相場はまたも最高値を更新。これを受けて週初の26日(月)は東京市場でも幅広い銘柄に買いが入り、日経平均株価は前週末比285円高と上昇。続く27日(火)も米国株式相場が好調を持続したことを好感し、前日比136円高と続伸しました。
しかし、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、菅内閣の支持率低迷が続いたことで、28日(水)は同388円安と大幅に下落。29日(木)は同200円高と反発したものの、30日(金)は同498円安と急落。1月6日以来、約半年ぶりの安値に沈みました。
ただ、今週から本格化した20年度第1四半期の決算発表は製造業中心に好調です。米国のバイデン政権は財政拡大路線を推進していますし、菅内閣も30兆円規模の経済対策を打ち出す見込みです。
中国株の下落も不安視されますが、中国は預金準備率を引き下げるなど既に景気を下支えする姿勢を鮮明にしています。
東京市場では2月高値の信用期日の到来などが需給の重石になっていますが、日経平均で2万7000円台前半は押し目買いの好機と考えます。
(水島寒月)
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