億近読者の皆様こんにちは。
小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
最近急激に「子供に投資のことを教えたい」という保護者様のお声が急増しています。
ニュースになっている通りネット証券の口座数が急増しているのもあり、子育て世代以下の若い世代に投資が広がってきているのを感じます。
私は20代30代の方の投資相談をすることが多いのですが、最近はみなさん結構ちゃんと投資をしています。Youtubeで投資家さんやお笑い芸人さんが投資について語るチャンネルを見て実際にやっている、という人が多いです。
Youtubeでありがちな「観て終わり」になるのではなく、今の若者はインプットしたことを実行に移す力があるからすごいです。
Youtubeでは、多くの方が「S&P500」とか「全世界株インデックスETF」の長期投資を勧めています。これは良いことだと思います。
こういったインデックス投資は算数の基本的な知識の復習に役立ちます。
算数の教科書で「平均」「複利」「確率」を見てもどうも興味をそそられませんがお金の話になるとみんな食いつきます。
「袋の中に赤いボールと青いボールが3個ずつ入っています。青いボールが当たる確率は何%でしょう」
という問題でワクワクする人はいません。
ところが、
「6月の初日から末日にかけてS&P500が上がる確率は何%でしょう」
という問題が出され、過去30年の6月の騰落率の表が配られたらみんな必死に計算するのではないでしょうか。
複利なんかも同じですね。
「5の3乗を答えなさい。」
と言われても「なんでそんな計算するの?」と思うものですが、
「保有資産100万円を毎年7.2%の利回りで運用できると過程します。複利で10年間運用すると10年後に100万円はいくらになっているでしょう」
という問題だと普通はみんな食いつきます。
積立投資が運用期間中の平均未満(ドルコスト平均法効果)での取得単価を目指す運用方法であり、平均未満の取得単価でインデックスに投資した場合の利益になる確率を計算すれば、「やったほうが良い」ということになります。
(長期で低迷した日本株のインデックスですら理論上は利益になっている)
積立投資は38,915円で日経平均株価連動型ファンドを買ってしまうような不運も避けることができます。
1ドル360円のドルが80円に落ちても「平均」「複利」「確率」を活用できていれば大丈夫です。
ただし算数の原理を最大活用するには超重大な条件があります。
それは「時間」と「継続」です。
時間:できるだけ早く始めること。
継続:粘り強く続けること。
これ、勉強にもスポーツにも同じことが言えます。
「一朝一夕では成果は得られない。」
投資教育で生き方まで教えていくことができます。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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