今週(5月31日~6月4日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で207円89銭下落し(率にして0.7%の下落)、2万8941円52銭で取引を終えました。3週ぶりの下落です。
前週末28日(金)に前日比600円高と大幅上昇し、心理的な節目となる2万9000円を超えたことで、今週は利益確定売りが優勢となりました。もっとも、原油相場の上昇を受けて資源株が買われたほか、業績好調な景気敏感株や半導体関連株に買いが入る局面があるなど、相場に「下値耐性」といいましょうか、うねりが出てきたように思います。
5月は月間を通じて日銀が上場投資信託(ETF)の買いを見送りましたが、先週も述べたように、日経平均株価の日足は28日(金)まで9日連続で陽線となりました。陽線とは、寄り付きより大引けの値が高くなるチャート形状を言います。
日銀のETF買いが入らない中で、連日大引けにかけて買いが入るのは、投資家の押し目買い意欲が高まっている証左と言えましょう。
これからは上場企業の配当が支払われる時期になります。
需給が好転するなか、当面日経平均株価で2万9000円近辺を固める展開から、その後再び上値を追う展開を予想します。
(水島寒月)
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