今週は、新型コロナウイルスへの対応に苦しむ菅義偉首相が、10都府県を対象に緊急事態宣言の延長を決めました。また、対象地域では今後も営業時間短縮を中心に対策を徹底していく考えを示しました。
外食産業は大きな打撃を受けていますが、そのような中でも好調な外食チェーンをご紹介します。
~外食の勝ち組、持ち帰りが好調~
■ゼンショHD(7550) [東証一部]
【事業紹介】
・国内外食事業:牛丼、うどん、ハンバーグ、回転寿司、コーヒーショップなど、バラエティ豊かな店舗群を展開。
・海外外食産業:「すき家」のグローバル展開を積極的に進め、その国の安全で安心な食のインフラを育てている。
・小売事業:安全・品質・価格にこだわり抜いたスーパーマーケットチェーンを展開。
・介護事業:高齢者向け住宅、介護サービスを展開
【同社の研究開発】
・おいしい食を手軽な価格で提供するため、高品質・収量の増量・安定調達を目指した食材の開発に、ゲノム解析などの最新技術を活用しながら取り組んでいる。
・よりおいしい、栄養価の高い新鮮な食材を提供する為にMMDを進化させる多面的な技術開発を?行い、社外研究機関・国家プロジェクトとも連携し新しい視点で研究に取り組んでいる。
・「おいしさ」を生理学的・心理学的・分析化学的に捉え、原材料の選抜や製造加工工程の最適化、商品開発・マーケティングサポートなどの商品価値向上のための技術開発を行っている。
・原材料コスト低減に加えて業態ポートフォリオから、中期的に同業比で高い利益成長が見込める。
・大手回転すしの一角である「はま寿司」を中心に、既存店売上回復が想定以上に早い。同業大手に関しても売上堅調なことから回転すし業界の堅調さが確認できる。
・主力の「すき家」は元々郊外ロードサイド立地中心で、ドライブスルーを有する店舗が多く持ち帰り対応が進んでいる。すき家では昨年10月1日から「Suki pass」をスタートしている。これは会計時に提示することで店内でもお持ち帰りでも、牛丼、カレー、うな丼、うな牛、豚角煮丼が70円引きになるカード。200円でカードを購入すると、期間中は何度でも使えるとあって、お客が何度もお店を利用したくなるような仕組みになっている。
足元は外食セクター内では落ち込み幅は小さい。滞在時間の短い牛丼業態は相対的に優位であり、今後景気低迷した場合にも、低価格業態である点は強みとなる可能性が高い。
【決算】
11月13日に決算を発表し、21年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は4.3億円の赤字(前年同期は128億円の黒字)に転落した。
全店売上高の月次データを見ても、コロナ禍が猛威を振るっていた今春には前年比割れが続いていたが、昨年7月には前年比103.8%に回復した。
2/1に発表した1月の月次売上推移では全店売上では101.2%、客単価は105.2%と好調を続けている。
外食同業大手がコロナからの売上回復が遅れ営業赤字が多いなかで、同社の2Q(7-9月)の営業利益は74億円と黒字。既述のファストフード、主力の牛丼カテゴリーが大きく寄与している。この主力2事業の好調により、22年3月期は過去最高益更新する可能性が高い。なお次回決算は2/5を予定している。
株価は昨年の3/13のコロナショック時の安値1593円を起点として、
中長期に上昇トレンドが継続している。今後も上値追いの展開が期待できる。
(あすなろ産業調査部 藤井勝行)
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