昨日、米国の新大統領が就任し、やっと4年間の無秩序な状況が改善することに期待しています。先日読んだオバマ元大統領のコメントにも納得しました。

 「ポリティカル・コレクトネスに辟易している人たちでも、まさか金持ちのボンボン的な──愚痴とウソばかりで、責任なんて絶対とらない人間──をヒーローとみなすようになるとは思いませんでした」

 ウソの連発や大袈裟な言い回し、そして無責任な言動だらけでした。多数の主要閣僚ですら愛想をつかして政権を離れましたが、その一方で、そんな嘘つき大統領でも支持が得られると知るとコロッと寝返ってしまう共和党議員が続出するほど民主主義が脆弱になっていたことも分かりました。5~6年前には想像もできないほど米国の暗部を曝け出した前代未聞の政権でした。


 そして日本では、ここ数年、脱税や詐欺(含む特殊詐欺)のニュースが増えています。タンス預金を増やしている金余り環境も後押ししているのでしょう。
 脱税などの経済犯罪では不正に利益をあげた部分に加え重加算税が課されますが、そもそも簡単にはバレませんし、多めの罰金が課される程度ですから、経歴(名前)が汚れても実利を望む人はやったもの勝ちと考えるのでしょう。
 頻繁に起こる特殊詐欺はもちろん、古くはトヨタ商事事件や昨年発覚したジャパンライフ詐欺事件まで、酷い大型詐欺事件も後を絶ちません。

 彼らにとってはバレなければ良い訳で、特殊詐欺では胴元が逮捕されたと言うニュースは殆ど見ません。詳しくは無いですが、おとり捜査でも何でも他国のように捜査の自由度を広げるべきと思いますが遅々として進まず、検挙率も低いままです。

 私の知る範囲でも所得税法違反で捕まった人が数人いますが、今でも一般的な人より遥かに悠々自適で贅沢な暮らしを続けているようです。
 詐欺や経済犯罪に対しては本来もっと厳しい罰則や、捜査への予算を増やすべきと思いますが、立法府は何時になったら現実に則した法令を整備するのか?
 立法そっちのけでバラマキ予算に群がり、鶏卵業者にエサをもらうなどしているゴキブリが多いようで、ついでに入院までして隠れてしまいました。他国の政治家を批評している場合では無いです(汗)


 我々一般人は詐欺や脱税で資産を成すことは出来ませんから、頑張って働き、それを元手に投資をすることになりますが、市場の状況はどうなっているのか。

 2012年末のアベノミクス始動から昨年末まで、10年物国債の利回りは約0.8%から0%まで下がりました。首都圏マンションの新築平均価格は約4,600万円から約6,000万円辺りへと約30%値上がりしています。坪単価ベースや富裕層向けのマンションではこれ以上の率で値上がりしています。
 つまり、これからは債券や不動産への投資も難しそうです。

 株式市場で日経平均株価は2012年末の10,395円から昨年末の27,444円まで約2.64倍の値上がりとなり、米国ダウ平均株価は13,104から30,606へと約2.34倍になっています。
 似たような数字ではありますが、米国ナスダックにつきましては4.3倍にもなっていますし、新規公開数も増えていますから株式市場の実際の時価総額の差はもっと開いています。


 さて、我々の運用実績はこれらの数値を上回っているのか?例えば大手金融機関のお勧めに沿って投資していた場合のパフォーマンスはどうなっていたのか?千差万別でしょうが、とても気になります。

 銀行や証券などプロの指南を受けて本当の投資になっていたのか?それとも手数料稼ぎの材料(もちろん合法な範囲で)になっていたのか?きちんと検証しなければ何度も同じ過ちを繰り返します。
 ざっくりとでも(思い付きで良いので)指数や個別株に投資していれば少なくとも概ね2~3倍くらいにはなっていそうです。これが万が一にもマイナスになっているようでは大変です。抜本的に見直さねばなりません。

 銀行からは高額な外貨建て保険を勧められ、証券会社には理解不能な商品を勧められ、カンポには保険を2重に勧められ、その他にも10倍20倍のレバレッジ投資を勧められた挙句・・・貴重な財産を失った方が沢山おられるようです。

 もちろんこれらは詐欺ではありませんが、本当の投資と言えるのか?他人任せ(金融商品取引業者任せ)では運用とは言えません。

 詐欺もどきの金融商品推奨に気を付けつつ投資を楽しんで頂ければと思います。


 それにしてもコロナが収まりません・・・。
 小池知事は流石に狡猾で、新型コロナへの対応を政府に押し付け上手いこと責任転嫁をしてしまいました。自民党執行部への当てつけでしょうか(笑)、最近では都知事権限で出来る仕事すら余りしておらず、パフォーマンス(自身のアピール)ばかりが目立ちます。ポスト菅を狙っているのかも知れません。

 一方の菅首相はと言えば、そもそもミドルマンで終わると思われた自分を首相にしてくれた(大恩ある)自民党大御所連中に忖度しているためか?決断が出来ない、自分の声で話せない、つまりリーダーシップを執れない菅首相に国民は落胆しているようです。
 言い辛いこと(裏話)も多々あるのでしょうが形式的な応答ばかりです。今や官房長官では無く国家のトップですから本気の言葉が無ければ国民の心は離散します。

 デジタル庁や脱炭素政策、そして縦割り打破などで力を発揮していただきたいと切に願います・・・。


(街のコンサルタント)


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