億の近道 チャンネル版

子供のうちに含み損を抱える経験をしよう

2020/12/18 20:15 投稿

  • タグ:
  • 億の近道
  • 投資
  • 遠藤功二
  • 子育て
  • 教育
  • 含み損


 億近読者の皆様こんにちは。

 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。


 子供の時に投資のことを学ぶのはとても良い経験になります。それは子供だけでなく親にとっても良いものになります。


 子供の時に投資教育をすると、子供が投資家としてとても大事な経験をすることができます。

 それは、「含み損を抱える。」という経験です。


 例えば私が子供の投資教育として推奨しているお家の中でのお店体験は、子供が材料を買ってきて、価値をつけて親に売るというものです。
 1,000円で買ってきたコーヒー豆等の材料でコーヒーやお茶を作り、お家で売る、というものです。材料を売り切ると1,000円は2,000円くらいに増えます。

 言葉で言えば当たり前のことですが、1,000円札を、材料に変えた状態、在庫を抱えた瞬間に含み損が発生します。
 スーパーで1,000円で買ったものは、その時点で1,000円未満の価値になります。付加価値を乗せることで初めて売ることができます。この当たり前のことが理解できていないと、おかしな投資話に騙されます。

 投資してすぐに儲かるわけがないのは当たり前なのです。


 FXは買った瞬間スプレッド分の含み損が生じます。
 株も、神がかりに勘が優れていない限りは買った瞬間は手数料と若干の変動分、含み損を抱えます。

 しかもその含み損が何年も続くことがあります。何年も含み損が続いた後に急激に資産が膨らむことがあるのが投資です。


 何が言いたいかというと、投資には根性がいるということです。


 材料を買ってきたものを売り切る根性、投資した株が上がってくるまで待てる根性、さらに追加の手立てを打つ根性(株でいえばナンピンや銘柄分散など)があって初めて投資は成功します。

 子供の時から、貯蓄と消費以外に、投資の経験をしておくことで、
「お金を増やすためにはリスクを取らなければならない。」
という当たり前のことを教えられます。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

「億の近道」金融&経済情報チャンネル

「億の近道」金融&経済情報チャンネル

このチャンネルの詳細