お金の流れを観察していると明らかに需給の良い新興市場銘柄、とりわけマザーズ銘柄に向かっている。
典型的な銘柄が熊本を地盤として全国展開を目指すLibWork(1431)だが、成長意欲が高いほど投資家の評価が高いことは言うまでもない。同社は今週末に億の近道協力でセミナーを予定しているのでご興味ある方はぜひ足を運んで頂きたい。 詳細 ⇒ https://ws.formzu.net/fgen/S16555551/
直近のIPO銘柄ではAI関連のヘッドウォータース(4011)が公開価格2400円に対して初値2万8560円(11.9倍)をつけ、その初値から3万6250円(初値比+26%)まで上昇するなど値動きは軽い。さすがにその後は乱高下しているが、需給の良さを背景に押し目買い意欲も旺盛のようだ。
このほか、業務アプリケーションビジネスのアクシス(4012)も公開価格1070円から初値5700円(5.3倍)となり、その後も高値9350円(初値比+64%)まで上昇。
新築投資用IoTレジデンスの企画・開発販売のタスキ(2987)にも物色機運が高まり公開価格670円は初値5060円(7.55倍)となり、その後6060円(初値比+19.8%)という高値まで買い進まれた。
9月から10月上旬にかけてのIPO銘柄はマザーズ銘柄が人気化する一方で雪国まいたけ(1375)やダイレクトマーケティングミックス(7354)のように東証1部への上場銘柄の初値が公開価格割れとなるなど不人気となっており、明暗が分かれている。
好需給の成長期待の高いマザーズ銘柄人気は今後も続くと予想されるが、IPO後の1か月から3か月後の株価は行き過ぎの反動が出る可能性もある点には注意しておく必要がある。
一方でマザーズ銘柄ではあっても時間の経過とともにIPO後に忘れ去られる銘柄も出てくる。ドローン関連の自律制御システム研究所はその典型だろう。
このほかにも多くの忘れ去られた銘柄が存在している。この中には将来の大化け候補が内包されていると見たい。
主力銘柄もソフトバンクグループ(9984)を中核に半導体関連の東京エレクトロン(8035)や信越化学(4063)、ダイキン(6367)、HOYA(7741)など世界の半導体関連市場で高い市場シェアを誇っている各半導体製造分野の企業に関心が継続しており、それぞれ長期的な右肩上がりの展開が見られる。
つまり今や世界の投資家が評価する日本企業の株に関心が高まっているということが特徴となっている。マザーズ銘柄の長期成長期待は時間とともに一旦は薄れていく可能性があるが、LibWorkと同様に、成長への施策を具体的に示すことで再び関心を呼ぶことになる。
こうした元気なマザーズ銘柄に対して不人気な銘柄もあふれている。
まったく見向きもされなくなった割安バリュー株への関心の無さがこのところの特徴でもあるが、しびれを切らした短期投資家の投げをコツコツ辛抱強く拾っている投資家にはいずれの日かリターンがもたらされるものと見られる。
短期で時流に乗るやや割高感のある過度な成長期待銘柄と短期では時流に乗らずに放置されている割安バリュー株、皆さんはどちらを選択してポートフォリオに組み入れられるのでしょうか。
(炎)
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