億近読者の皆様こんにちは。
タイトルから、ゲームのザコキャラを想像する方も多いのではないでしょうか。
「スライムに負けることはないだろう。」
と思われると思います。
これは、実は勇者がラスボスを倒すあのRPGの敵キャラのお話ではありません。私たちも子供の時に遊んだドロドロのおもちゃ、スライムのことです。
玩具屋さんでビンに入ったものが売っています。
今回は「お金を使う」経験についてお話します。
●買い物の経験
最近私の子供が、スライムを買ってきました。
友達が遊んでいるのを見て欲しくなったそうです。
我が家では、自分で欲しいものは自分で仕事をして稼いだお金で買いなさいと言っているので、本人が喜んでいるのであれば良いと思いました。
子供がスライムで遊んで、またビンへ戻しているので
「何度か遊んだら、汚くなるから捨てないとね。めちゃくちゃ臭くなるんだよ。」
と言ったら子供が泣き出しました。
どうやら、スライムは粘土などと同様繰り返し遊べるものだと思って買ったので、すぐ捨てなければならないとは思っていなかったそうです。
本当に異臭がしてきたので、子供はしかたなくスライムを捨てました。
かぎりあるお金なので、よく考えてなるべく長く楽しめるものを買おうと思って買ったものでしたが、誤算だったようです。
このようなことは、子供のうちにどんどん学ぶのが良いと思います。
しかし、無駄遣いの経験はさせてはいけません。癖になります。
無駄遣いではないと思ったのに、結果誤算だった、という経験は学びになります。
「もう無駄づかいはしないぞ。」という気持ちが大切だということです。
しかし、親が全て子供に買ってあげてしまっていたら、このような経験はできません。
「せっかく買ってあげたものなのに、なんで粗末にするの!?」
とお子様を叱ったご経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
しかし、いくら口で言っても子供はわかりません。
子供にお金を渡し、自分で考えて買い物をさせないと物の大切さはわかりません。
大人になってしっかり働いていると、ある程度好きなものを買うことができます。
ゆえに、私たち大人も物を大切にする気持ちを忘れてしまいがちです。
2020年前半は新型コロナの影響で、マスクだけでなく、ティッシュペーパーや、トイレットペーパーが枯渇しました。
その時に「ティッシュ1枚も大切にしよう。」と思われた方は多いのではないでしょうか。
しかし、そのような教訓も、時間が経てば忘れてしまうでしょう。
私は忘れ始めています。鼻をよくかみます。
大人になってから考え方や習慣を変えることは容易ではありません。
食べ物を残す習慣の人は、大人になってからも残します。
子供の時にご飯一粒残さない習慣が身についた人は、それが一生続きます。
お金の使い方の習慣も同じです。
お金の正しい使い方の習慣が身についていない人は、間違ったお金の使い方をします。
私利私欲のために人のお金にまで手を出してしまう人もいます。
頭の良い政治家が、汚職で捕まるのはその典型です。
また、世の中には借金をしてまで浪費をさせようという誘いが溢れています。
(マルチ商法、エステ、情報商材、接待を伴う飲食店、ギャンブルなど)
大学生あたりから、そのような誘いに騙されてしまう人は出てきます。
私は、うちの子は大丈夫だと確信しています。
「クレーンゲームはお金の無駄だ」と言っていますから、この感覚が幼少の頃につけば簡単には浪費家にはならないだろうと思っています。
お金の正しい習慣は幼少の時に身につけた方が良いです。
そうすれば、一生の習慣になります。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
コメント
コメントを書く