~相場の観測~
【週足参照】 =上昇後の保ち合い局面が進行=
※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
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前回「静から動へ(記:2020/7/11)では以下のように述べた。
「高値(S)23,178円からの反落は下げ幅の拡大もなく、安値(T)21,530円から値を戻したことから、安値(R)16,552円を基点とする上げ基調が維持されている。現在は高値(S)23,178円と安値(T)21,530円のいずれをブレイクするかが焦点となっている。高値(S)更新は、前高値(Q)24,083円をうかがう動きにつながる。一方、安値(T)を割り込むと下値を探る経過となる。」
とした。
実際には、安値(T)21,530円から値を上げたあと反落を挟んで値を戻す動きとなった。ただ、高値(S)23,178円以降の調整局面の進行で、安値(R)16,552円を基点とする上げ基調が維持された経過となっている
。
よって、現在は引き続き、高値(S)23,178円と安値(T)21,530円のいずれをブレイクするかが焦点となっている。高値(S)更新は、前高値(Q)24,083円をうかがう動きにつながる。一方、安値(T)を割り込むと下値を探る経過となる。
【日足参照】 =レンジ相場の終焉が間近=
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日足では前回「方向感を探る」(記:2020/7/11)では、以下のように述べた。
「高値(M)23,178円からの反落は、安値(N)21,530円までの下落幅が▲1,648円(M~N)と前値幅1,728円(E~F)の範囲内に止まり、一日の反発のあとは直近の下げ(M~N)の半値水準(22,254円)前後の狭いレンジで推移となった。現在は高値(M)23,178円と安値(N)21,530円の何れをブレイクするかが焦点となる。
ただ、高値(M)を上回ると安値(D)16,552円以降の基調継続で、上値を試す動きにつながりやすく、今年1月高値(A)24,083円にトライする経過となる。一方、高値(M)23,178円を上回ることができずに反落し、安値(N)21,530円を下回ると下げ幅の拡大につながりやすくなる。」
とした。
実際には、ボックス内における三角保ち合いの進展は、前回の記述直後の(O)22,945円を高値に月末にかけ6日連続安(値幅▲1,174円)となった。ただ、安値(P)21,710円(7/31)直後に値を戻し、6
月の下げ(M~N)の半値水準(22,254円)前後での動きが継続した。
また、安値(P)21,710円は前安値(N)21,530を下回らずに推移していることから、安値(D)16,552円から高値(M)23,178円までの上げに対する調整局面(日柄調整:ボックス)の進展となった。
よって、現在は引き続き高値(M)23,178円と安値(N)21,530円の何れをブレイクするかが焦点となる。ただ、高値(M)を上回るとボックス放れから上値を試す動きが生じやすく、今年1月高値(A)24,083円など24,000円の壁にトライする経過となる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)23,510円=D+6,958円(14年4月安値~15年6月高値)
(2)23,884円=D+7,332円(12年6安値~13年5月高値)
(3)23,987円=D+7,435円(08年6高値~09年3月安値)
(※)24,083円=高値(A):今年1月20日
(※)24,270円=18年10月の高値
(4)24,548円=D+7,996円(12年6月安値~13年12月高値)
(5)24,826円=M+(M-N)
一方、高値(M)23,178円を上回ることができずに反落し、安値(N)21,530円を下回ると下げ幅の拡大(値幅調整)につながりやすくなる。
その場合、下値は以下の水準が挙げられ、何れの水準で止まるかが焦点となる。
(1)21,450円=M-(E-F)
(2)21,099円=M-(G-F)
(3)20,454円=M-2,724円(18.7/5安値~10/2高値)
(4)20,184円=M-(E―D)
(5)20,026円=M-3,152(18.12/25安値~19.4/25高値)
(6)19,882円=N-(M-N)
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【脳活チャート参照】 =相場は相場に聞け!=
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レンジ相場(=ボックス相場)は一定の値幅や株価の範囲内で上下して推移する相場のことだが・・・。
また、相場が動かない時期(小幅な範囲の動き)こそエネルギーを蓄積していることに他ならず、蓄えたエネルギーの放出で凄いレンジ相場の結末が始まるのだが・・・。
レンジ相場、長引くほどに結果は急騰、急落する可能性が高くなる傾向が過去において否定できない事実があるのだが・・・。
ピンチとなるかチャンス到来となるか・・・。現在のレンジ相場の限界も近いのではないだろうか・・・。
結局のところ、いろいろ論じるより「相場のことは相場に聞く!」のが良いのだろう。
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【フォーカス】 ※TOPIX日足チャート参照
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~踏ん張るtopix! ねばるtopix!~
前回の「日経平均株価との連動性について」では、「6月高値以降の推移の違いを見ておきたい」として、波動面で安値(B)1,530pの維持が重要とした。
実際は、安値(F)が1,496pと前安値(B)1,530pを割り込んだ。ただ、高値(A)1,630pから安値1,496pまでの下げ幅が134pと前下げ幅(3/23~4/3まで)と同値幅で踏みとどまる格好となった。この粘りが今後の動きに影響するか否かが注目点となる。
※注:通常、チャートを見る上で『波動と値幅』は同時に考えておくことが大切である。
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【先人からの一言】 ~徒然思うこと~
◆経済展望と相場展望は違う
◆分かり易く言える事と、分かり易く言えない事がある。
◆時間の経過で時代が変わる。しかし、時代が変わっても変わるものと変わらないものがあるのも事実だ。
※寝る→起きる→食べる・飲む
相場⇒上げる⇒下げる⇒また下げる.昔も今も同様だ。
◆上げ続ける相場も下げ続ける相場もない。必ず、天底が存在する。ただ、上げ相場にも下げ相場にも「まさか(魔坂)」がある。
◆良い会社と悪い会社を見分けるのではなく、良い相場と分かる相場を知ることが大事だ。会社を知りたいのか。相場を知りたいのか。
◆相場の原理原則を知り現実を直視(素直、柔軟さ)することが大事。
チャートは欲望をコントロールし「不動心」となる。
※欲望に勝る理性はない!
相場を相場に聞くのは・・・如何であろうか。
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【備考】~NYダウ工業株30種&SP500種&NY金価格について~
★参照 備考(1) NYダウ平均(日足)
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=6月高値更新が焦点=
前回は「ボックス形成 方向を探る」として以下のように述べた。
「安値(N)25,128ドル(下げ幅2,444ドル)で踏みとどまって高値(O)26,289ドル(上げ幅1,161ドル)と上げ幅をやや拡大し、その後はボックスの形成が進展した。現在はボックスの上限の高値(O)26,289ドルと下限の安値(P)25,015ドルの何れをブレイクするかが焦点となっている。ボックス上限の高値を上回ると、直近の高値(M)27,572ドルを試す動きにつながりやすくなる。さらに、同高値(M)を上回ると安値(F)18,591ドルを基点とする上げ基調の継続となることから今年1月の高値(A)29,551ドルをうかがう経過となる。一方、ボックス下限の安値(P)25,015ドルを下回ると下値を探る動きが生じやすく下げ幅も拡大する可能性がある。また、高値(M)が更新できない場合は、二番天井形成へ進展する可能性もある。」
とした。
実際には、安値(P)25,015(下げ幅2,557ドル)と安値(N)を下回ったが、直後の切り返しで高値(O)26,289ドルを上回り高値(Q)27,005ドルへ進んだ。また、ボックス内で安値(R)26,31
3ドルと前安値(P)25,015ドルから切り上げる形で6日連騰(1,120ドル高)となり、直近値(S)27,433ドル(8/7)と6月高値(M)27,572ドルに接近した。
よって、現在は6月高値(M)27,572ドルの更新が焦点となっている。同高値を上回ると、安値(F)18,591ドルを基点とする基調の継続となり、今年1月の高値(A)29,551ドルをうかがう経過となる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)27,948ドル=F+9,357ドル(安値90年10月~高値00年1月)
(2)28,898ドル=L+(I-F)
(3)29,289ドル=L+(K-F)
(4)29,340ドル=P+(M-L)
(5)29,547ドル=F+10,956ドル(安値16年2月~高値18年1月)
一方、留意すべき反動安値幅は、1)692ドル、2)1,274ドル、3)1,386ドルなどのほか、4)1,615ドルが挙げられる。
★参照 備考(2) SP500種(日足)
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=今年2月高値更新が焦点=
前回は「基調の維持が焦点」として、以下のように述べた。
「高値(I)3,131p、安値(J)3,009pを経て、直近値3,185p(7/10)と高値(I)を上回ったことから、現在は高値(G)3,232pをうかがう格好となっている。また、同高値(G)を上回ると2月高値(A)3,386pにトライする動きにつながりやすくなることから、安値(B)2,237pを基点とする基調の維持が焦点となっている。」
とした。
実際には、小反落を入れながら値を上げ7月20日には3,251pと6月高値(G)3,232pを上回り、数日の保ち合いを経て上伸した。直近では6日連騰(105p高)で3,351p(K、8/7)と今年2月高値3,386pまであと35pと接近している。
よって、現在は今年2月高値(A)更新が焦点となっている。同高値を上回るとさらなる上値にトライする動きにつながりやすくなる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)3,414p=H+(G-F)
(2)3,416p=C+(C-B)×2
(3)3,462p=G+(G-H)
(4)3,500p=A+114p(18年12安値と20年3月安値の差)
一方、3月安値(B)2,237p以降の基調を維持するには、反動安値幅が129p、160p、230pの範囲内に収まることが重要となる。また、値幅230pを上回ると393pの範囲に収まるか否が焦点となる。さらに、拡大する場合は432p、474p、650pなどの値幅が挙げられる。
★参照 備考(3) NY金価格(月足:ドル/トロイオンス)
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前回のNo.3(2月掲載)では「波動の進展と上値予測の計算例」として紹介した。今回は、11年8月高値(B)1,891ドルを上回ったことから、前回と同様に基本の「三波動」と「上値水準」について記述した。
◆三波動の基点は、高値(B)1,891ドルまでの上昇期間が長く値幅もあるが、08年3月から298ドル下落した11月の安値(A)704ドルとした。
バランスの原点1対1では、
1)C+(B-A)=2,236ドル
◆現在の第三波動の基点の安値(C)1,049ドルからの初動の値幅を元にした。バランス値は、
2)D+(D-C)×3=2,341ドル
3)D+(D-C)×4=2,664ドル
◆株価の中心点を高値(B)とするバランス値は、
4)B+(B-C)=2,735ドル
当面は、15年2月安値(C)以降の上値をうかがう経過となっている。
ただし、常に基調が維持(反動安値幅)されているかチェックが重要である。
現状(月足)では、242ドル(D~E)ないし323ドル(C~D)が重要な値幅となっている。
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(あすなろ産業調査部 長森伸行)
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