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アベノミクス相場第2幕スタート

2013/04/10 11:00 投稿

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誰が名づけたかは知らないが安倍首相の打ち出した年率2%のインフレを起こすという政策を背景とした積極的な経済政策をベースとしたアベノミクス相場が昨年の秋から続いています。

 日経平均は3月末という時期はややずれましたが、甘利大臣の公約通り?!1万3000円台に乗せました。これでアベノミクス相場の第2幕がスタートしたともささやかれています。

 ここではインデックスに連動した主力銘柄群がまた勢いを増しているようです。

 リスクテイクのグッドタイミングだとばかりに投資家がアクションを起こし、上昇の勢い留まるところ知らず。次の目標がどこになるか見出せない中、いけいけどんどんの状況になっています。

 4年7ヶ月ぶりの13000円台乗せを皆さんはどのように見ておられますでしょうか。

 インデックスについて行く方が堅いと野村HDやみずほFGを物色したり、政策の恩恵を受けやすい不動産株に触手が動いたりと、皆さんの投資も新たな戦略が求められているのかも知れません。

 浮かれてばかりの相場ではどこかで落とし穴が待っているのではと危惧してリスクマネーを投じないでいるとチャンスを逸してしまいそうな昨今の株式相場で す。流動性+円安メリット+金利低下メリットを加味した物色気運が盛り上がり、日経平均の目標値を1万6000円程度に置いても良さそうな雰囲気が漂い始 めています。

 為替は1ドル=100円の水準にほぼなってしまいましたがそうなれば2006年前後の株式相場を思い興しながらポートフォリオを組んでいく必要がありま す。大半の銘柄が2006年当時、今よりもっと水準が高かったと思います。つまり、アベノミクス相場が行き着く先は2006年から2007年の高値水準と 肩を並べるかそれを上回るという強気の声も出てきて不思議ではありません。
 短期的な目標は日経平均14000円ですが、その先も更に上値を追うというシナリオを考えておく必要がありそうですね。冷静に見れば、参院選までだとか いう向きもありますが、その後もどうやら高くなるとの観測があって現在の株式相場の強展開につながっていると思われます。

 日経平均の調整率3月高値12650円から4月2日の安値11805円で6.7%の下落。押し幅で845円に対して、その倍返し13495円まで270円までの水準まで一気に上昇するに至り、とにかく、この相場のすさまじさを感じてしまいます。
 主力銘柄と出遅れ銘柄、材料株の循環物色が続いており、全体指数が堅調な動きを見せる中で個別銘柄はややそれについていけない状況となっています。

 全体相場は強いのに多くの皆さんの持っている銘柄はそれほどでもない。よく聞かれる相場の現実問題です。個別銘柄ごとに変動パターンが異なるがゆえにそうした現象が起きてしまいます。
 インデックス連動型の主力株の上昇が見られても個別銘柄への波及には至らないという現在の株式相場を踏まえて、今日あたり投資戦略を練り直そうとしている投資家もお見えになっても不思議ではありません。

 過去の株式相場において、幾度となくこうした局面はありました。限られたリスクマネーでの運用が相場を下支えしている可能性があり、今後も大胆な変動で揺さぶられてしまう投資家があちこちで登場することになるかも知れません。

 調整を終えたばかりの相場を弱気で見てもしょうがないのかも知れませんがここまで上昇してしまうと、ここからの展開を有頂天になって過度に強気に見てし まう訳には行きません。慎重な見方も市場にはあって、テクニカル上は近い将来の本格調整を予測する向きも徐々に増えてきていると言われています。

 1万3000円の大台に乗せてきた株式相場で有望個別株を見出すのは至難の技と言えなくはないのですがバリュー株と称する銘柄はまだ多く、ここでの選別スキルが年後半の運用のパフォーマンスを決定します。
 今年の運用成果をどのように残していけるかを個別銘柄ごとに吟味していく季節が到来しています。

 5月連休に向け3月期決算企業の業績修正などがこれから活発化します。
 2013年3月期が悪かったとしても2014年3月期に業績の拡大が期待できる銘柄に対して改めて投資チャンスが生まれると考えられます。

 為替の円安効果は足下に限らず新たな決算期に対しても期待されます。ただ、多くの企業が期初慎重な見通しを発表しますので、期待感が高すぎると発表後の 株価調整を招く可能性もあります。多くの企業が前提為替レートを1ドル=85円から90円に設定しており、足下の1ドル=93円から96円での変動が続い てきましたので、前期業績は上振れの余地があると見られます。

 新年度に入っても日銀の異次元金融政策を打ち出したことで一気に円安が加速してきています。1ドル=100円を前提とした経済になってきます。株高ながら事業上は原価アップ、賃金アップが業績の向上の足かせとなる懸念もあります。
 企業業績の順調な拡大は個別企業ごとに異なるため、全体相場が一気に上昇するためには消費税引き上げを控えた景気動向がカギを握っています。

 北朝鮮によるミサイル発射問題に対して株式相場が意外にも今回は冷静に反応していますが、実際にそうしたことが起きれば、一旦は波乱も予想されます。株式相場は予期せぬ出来事で変動します。今後も様々なリスクを織り込みながらの展開が続くと見ておきたいと思います。

【参考:日経平均VS主力銘柄の株価の位置】

時価/2006年から2008年の高値×100(%)

日経平均:13192円/18300円×100=72
トヨタ(7203)5300/8350=63.5
ホンダ(7267)3805/4940=77
ソニー(6758)1670/7190=23
ファーストR(9983)35050/12830=273
ソフトバンク(9984)4760/5190=91.7
野村HD(8604)663/2870=23
みずほFG(8411)216/1030=21
三井不(8801)3510/4000=87.8
三菱地所(8804)3195/4070=78.5
コマツ(6301)2295/4090=56
三菱商事(8068)1713/3950=43

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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