日経平均は23000円を想像以上に早く達成し、上昇ピッチの速さから高値警戒感もでて、海外ではコロナの感染者数が再び短期調整が進んでいます。
今回はそんな中からの銘柄紹介です。
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ビーネックスグループ(2154)[東証一部]
『自律成長とM&Aで事業成長を目指す』
【事業紹介】
製造業向けの技術者派遣会社で自動車関連や電機メーカーに強みを持ちメーカーの研究開発、設計、生産技術などの技術分野に対する派遣・請負・委託の事業を領域としている。
人材派遣とは、派遣料金の内訳は派遣社員の賃金や社会保険料などが派遣料金の大半を占めるほか、会社運営費を差し引いた残りが利益。
同社の事業は技術者派遣や開発・設計の請負などを担う技術系領域と、製造請負や製造ラインへの製造スタッフ派遣などを担う製造系領域の2つに分けられている。2017年6月期からは海外での事業が“海外領域”として独立し、事業セグメントとして3セグメント体制となった。
事業別売上高構成比は技術系領域49.4%、製造系領域12.2%、海外領域38.3%と技術系領域でほぼ半分、3本柱で100%近くを占め、セグメント利益構成比では技術系領域が89.4%と大半を占めている。
【技術系領域】
(顧客企業の研究開発、設計、生産技術などの技術分野に対する派遣・請負・委託事業)
好調が続く輸送用機器や電気機器などの業種で社員配属が伸長した。
また、注力分野であるIT系領域において、IT・ソフト開発の社員配属が拡充している。
【製造系領域】
(顧客企業の製造工程等における請負・受託・派遣の事業)
売上高は同0.9%増の99.89億円、セグメント利益は同4.3%増の5.48億円となった。
地域密着型営業に注力して高単価の受注を獲得するなど、売上高の拡大を推し進めたが、採用が想定を下回り、業績の大幅な伸長には至らなかった。
【海外領域】
(日本国外における技術・製造分野に対する派遣・請負や、有料職業紹介などの人材サービス事業)
新たに株式を取得した英国の人材派遣会社Quattro Group Holdings Limitedの業績および、昨年度に株式を取得した英国の人材派遣会社Gap Personnel Holdings Limitedの業績が通期にわたって寄与した。
【中期経営計画では】
1)従来の中期経営計画と成長戦略は、早期に市場での上位ポジションを獲得するため、他社を上回る成長スピードと収益構造のモデル確立を達成することを重視(売上高と営業利益の年成長20%以上)の結果、当初の目標を上回る成長を達成し、事業ポートフォリオの拡大・形成に成功。
2)昨今の世界経済の不透明感や政局の変化等を踏まえ、従来の成長率の重視だけではなく、現在の事業ポートフォリオをベースとして、持続可能な成長戦略を志向する。継続的に利益を創出する力としてEBITDAを目標とする。
技術系領域は経営資源の投入(M&A、提携、広告等と事業モデルの高度化システム、シェアードサービス強化)を図り、売上成長と事業効率の両面を追求する。
海外領域は売上300億円の事業基盤で「利益額重視」の成長を目指すとしている。
株価推移は3/19に直近の412円を付け、下値を固めてきて緩やかに下値を切り上げている。上昇トレンドを形成、今後も上昇余地が大きいと思われる。
(あすなろ産業調査部 藤井勝行)
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