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株の玉手箱 挽回に向けて走るケーヨー

2020/06/17 00:03 投稿

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 二次感染による心配は残るが、新型コロナウイルスによる影響がピークアウトしたことで6月から企業活動も正常化に向かい出した。

 自動車業界では米国の失業率急上昇からローンのデフォルトも懸念され、自動車産業の回復は鈍いとの認識が広まっていた。事実、販売は大きく減少し、工場も相次ぎ停止し稼働率は半減以下に。
 ところが4月をボトムとして5月の米国販売は急改善し自動車株に対し安心感を与えており、同業界に対して強気な見方も。
 製造業全般に渡って新型コロナウイルスによるマイナス影響を受け、特に鉄鋼や石化等は市況の弱さから手掛けにくい状況となっていよう。

 バイオ・医薬、テレワーク関連のシステム企業のように恩恵を享受する企業は大きく値を飛ばした。


 ホームセンターも新型コロナウイルスによる好影響を受けた業種の一つ。
 マスクやトイレットペーパーを求める動きから2月に客数が増加。

 DCMホールディングスの月次動向ではプラス、マイナスを繰り返す従来の動きに対して、2月は単価が▲3.6%のマイナスだが、客数は10.4%増と二桁の伸びとなり既存店売上高は6.5%に。3月、4月は4.2%、5.9%と安定してプラス基調で、5月では客数が12.5%増、単価も2.7%増とプラス転換し既存店伸び率は15.6%増と大きく出た。

 在宅慣れしたのか?近所では屋根付き駐車場で木工作業に励むサラリーマンの姿も。日曜大工や家庭菜園などDIY人口が増加するのではないかと考えている。


 そのなかで注目しているのがケーヨー(8168)で、既に当社で取り上げてから株価は順調な上昇を見せている。

 もともとはガソリンスタンドの経営から出発し、のちに千葉県木更津でホームセンターを初出店し業界の先駆者的存在で、業界初の株式公開企業でもあった。
 2006年には売上高約2,000億円まで成長したが、DIY重視、大面積の競合店と比較し日用品主体で競争力が薄れて売上高は減少傾向に陥った。

 2017年にはDCMグループの傘下となり、改革による店舗スクラップから売上高はピーク時の約半分である1,000億円強まで削減された。日用品主体の売場構成をDIY比率の高いDCM棚割りを順次導入。チラシなど広告の効率化や店舗人員の見直しを実施し、ホーマック、カーマなどDCM傘下の企業群と同程度の粗利益率を早急に実現させたい意向。

 2022年度に売上高1,170億円、営業利益率5.0%を目標として掲げている。営業利益は60億円弱と前期実績の5億円から10倍以上を目指すアグレッシブなもの。しかしDCM方式による効果は大きく、今期は営業利益17億円とV字型回復を見込んでいるが、約60億円の目標とはかけ離れていると心配する向きもあろう。だが販管費率の改善や在庫販売の減少から大きく収益改善が見られると当社では見ており、息の長い相場展開となろう。


(あすなろ産業調査部)


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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会


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