今週(5月7~8日)の東京株式市場は、2日間の立ち会いでしたが、日経平均株価が週間で559円74銭上昇し(率にして2.9%の上昇)、2万179円09銭で取引を終えました。2週連続の上昇です。
連休後の7日(木)は、欧米での経済活動の再開の可能性、国内の新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向などを好感した買いが優勢となり、日経平均株価は前営業日比55円42銭高となりました。
8日(金)も続伸し、前日比504円32銭の大幅高で取引を終了しました。午前中に、米中間で貿易交渉を巡る「第1段階の合意」について電話協議がなされたとの報道があったことで、コロナの発生源などを巡る米中対立への懸念が薄れました。また、欧米の経済活動の再開に伴うペントアップ需要(抑圧されてきた潜在需要)の高まりへの期待なども支援材料となりました。
個別では、ファンケル(4921)など好決算、好業績見通しを発表した銘柄はすかさず大幅上昇となるなど、物色意欲は旺盛でした。
来週は前半に、トヨタ(7203)、ホンダ(7267)、ソニー(6758)など製造業の主力どころの決算発表が相次ぎます。
相場全体では、2万円を大きく超えて買い上げられるのは難しいと予想しますが、引き続き個別企業の決算内容に注目しつつ、徐々に「コロナ後」を織り込む展開になるものと思います。
(水島寒月)
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